「 北の風 かすかに吹きて. 椿の葉(つばきのは)枇杷の葉(びわのは)光り.
繡眼兒(めじろ )よく啼(な)く」 (若山牧水 山桜の歌)
生憎(あいにく)の花曇りの朝ですが、メジロが「チーチュル、チーチュル」と澄んだ声で囀(さえず)っていました。芽吹き始めた梢(こずえ)にとまって囀るその姿はまさしく「春の姿」です。。
メジロの聞きなしは、{長兵衛、中兵衛、長中兵衛(ちょうべえ ちゅうべえ ちょうちゅうべい)」や「千代田の城は千代八千代(ちよだのしろは ちよやちよ)」とのことで、その鳴き声は、ウグイスよりも複雑な鳴き声です。まちがっても「ホーホケキョ」とは鳴きません。
このメジロも大きな声で、とてもいい声で囀っていました。
囀り終わると、どこかに飛んでいってしまいました。
「誰やらが 口まねすれば 目白(めじろ)鳴く」 (正岡子規)