なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

メジロー梢から春を囀る

「 北の風 かすかに吹きて. 椿の葉(つばきのは)枇杷の葉(びわのは)光り.
               繡眼兒(めじろ )よく啼(な)く」 (若山牧水 山桜の歌)


生憎(あいにく)の花曇りの朝ですが、メジロが「チーチュル、チーチュル」と澄んだ声で囀(さえず)っていました。芽吹き始めた梢(こずえ)にとまって囀るその姿はまさしく「春の姿」です。。

メジロの聞きなしは、{長兵衛、中兵衛、長中兵衛(ちょうべえ ちゅうべえ ちょうちゅうべい)」や「千代田の城は千代八千代(ちよだのしろは ちよやちよ)」とのことで、その鳴き声は、ウグイスよりも複雑な鳴き声です。まちがっても「ホーホケキョ」とは鳴きません。

このメジロも大きな声で、とてもいい声で囀っていました。

囀り終わると、どこかに飛んでいってしまいました。



「誰やらが 口まねすれば 目白(めじろ)鳴く」   (正岡子規