なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

新緑の渓流でさえずるオオルリ♂

5月3日(日曜日)は,五月晴れ(さつきばれ)になりました。

青葉、若葉が取り囲む渓流の木々の葉っぱに、輝きを増した初夏を思わせる太陽の光線が透(す)けて、「淡い緑色の光」が目に飛び込んでまいります。

渓流沿いの突き出た大木の枝の上から、あたり一面に「響き渡る」(ひびきわたる)美しい鳥の鳴き声!

その声は、美しい鳴き声の持ち主、ウグイス、コマドリとともに「日本三鳴鳥 にほんさんめいちょう」に列せられる「オオルリ」の爽(さわ)やかな囀(さえず)りです。

「ピィーリーリー〜」、「ピィーリーリー〜」!

「さらさらさらさら」と音を立てて流れる「せせらぎ」の清流に負けない、とても澄んだ綺麗(きれい)な囀りなのです。

幸せの青い鳥「オオルリ」は、深い青色の羽を翻(ひるがえ)しながら、枝から枝に飛び移り、昆虫などをフライング・キャッチしています。

その時々、とまった枝で「ピィーリーリー」と囀ります。

オオルリは、あちこち飛び回っていましたが、そのうち下流に飛び去っていきました。

飛び去った後「せせらぎ」の水音だけが残りました・・・。



「この沢や いま大瑠璃鳥(おおるり)の こゑひとつ」


                  (水原秋櫻子)


オオルリ






渓流の「せせらぎ」