毎年この時期、手賀沼では時々、浮巣(うきす)を見つけることがあります。
鳰の浮巣( におのうきす) や 鷭の浮巣 (ばんのうきす) です。
江戸時代には、鷭(ばん) と大鷭(おおばん)とは、あわせて鷭 (ばん)と呼んだり、小鷭 (こばん)と大鷭 (おおばん)と呼んだりしていたそうです。
「鳰の浮巣」は、カイツブリの浮巣で「鷭の浮巣」は、バンやオオバンの浮巣のことです。
手賀沼に浮いている「鷭の浮巣」のそばにオオバンの親子がいました。
まだ、子供たちは自分でエサをとれないようです。
水に入るのもまだ怖がっている様子ですが、元気そうな子供は、時々、湖面で泳いでいます。
早く水に慣れて、元気にスクスク育ってくれることを祈るばかりです。
「鳥の巣も 頼むや 子安観世音(こやすかんぜおん)」 (正岡子規)