「鴨頭草(つきくさ)に 衣色どり摺(す)らめども
うつらふ色と言うが苦しさ」 (万葉集)
意訳:
露草の鮮やかで美しい青色で布を染めたいのですが、露草の青い色は、洗濯するとすぐに色あせて変色してしまうので、移り気な女(ひと)といわれるのが心苦しいのです。
露草は、朝咲いた花が昼しぼむので、朝露を連想させ「露草」と名付けられたとも言われています。
英名の Dayflower も「その日のうちにしぼむ花」という意味があるそうです。
また、万葉集などでは、露草は、「鴨跖草 (つゆくさ、おうせきそう)」の字があてられ「つきくさ」と 詠(よ)まれ、それが転じて「つゆくさ」になったとも言われているようです。
この露草も我が家の近くの路傍にひっそりと咲いていました。
どこでも見かける花ですが、可憐で小さな青い花は、よく目立ちます。
梅雨の蒸し暑い時期には、可憐で美しい露草が、「爽快さ」を運んでくれているようです。