なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

露草

      「鴨頭草(つきくさ)に 衣色どり摺(す)らめども

                うつらふ色と言うが苦しさ」  (万葉集

意訳:

露草の鮮やかで美しい青色で布を染めたいのですが、露草の青い色は、洗濯するとすぐに色あせて変色してしまうので、移り気な女(ひと)といわれるのが心苦しいのです。 



露草は、朝咲いた花が昼しぼむので、朝露を連想させ「露草」と名付けられたとも言われています。

英名の Dayflower も「その日のうちにしぼむ花」という意味があるそうです。

また、万葉集などでは、露草は、「鴨跖草 (つゆくさ、おうせきそう)」の字があてられ「つきくさ」と 詠(よ)まれ、それが転じて「つゆくさ」になったとも言われているようです。

この露草も我が家の近くの路傍にひっそりと咲いていました。

どこでも見かける花ですが、可憐で小さな青い花は、よく目立ちます。

梅雨の蒸し暑い時期には、可憐で美しい露草が、「爽快さ」を運んでくれているようです。