なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

道を横切るサンカノゴイ

印旛沼周辺の田んぼの中で、稲に身体を隠しながら首を伸ばして辺りを見回していたサンカノゴイは、安全を確認した後、広い農道を横切り始めました。

姿が丸見えになるのを避けているようで、駆け抜けていきます。

あっという間に反対側の田んぼに姿を消しました。

サンカノゴイ(山家五位)は、大型のサギで、絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)に指定されている希少な鳥です。

その分布は、ユーラシア大陸中部、北アフリカ南アフリカで繁殖し、冬期に北方の個体は、東南アジアやインド、アフリカに渡り越冬するそうです。

日本では北海道と滋賀県(琵琶湖)、茨城県霞ヶ浦)、千葉県(印旛沼)などで繁殖が確認されているようです。

北海道では夏鳥で、他の繁殖地周辺では留鳥として生息するが個体数はとても少ないそうです。
時々、本州以南の各地に、冬鳥として少数が渡来するとのことです。

この印旛沼本埜付近でも、サンカノゴイは、なかなか全身を見せてくれないので、よく分かりませんが、その鳴き声や飛翔姿から推定しても、数羽前後しかいないような気もしています。

今年も繁殖してくれることを期待したいのですが・・・?






参考:以下の写真は、以前同じ場所で撮影したサンカノゴイの写真です。




閑話休題--どこかで聴いた名曲 お奨めのCD


記憶があるのに、曲名が分からないので聴きたいと思っても、手の施(ほどこ)しようが無い場合もあります。

小品のクラシックの名曲は、どのCDを買ってよいのか全く見当もつかない人も多いと思います。

私たちが、どこかで聴いた名曲は、子供の頃、「音楽の授業」で聞いたり、運動会などで流されて、自然に耳になじんだ心地よいものであった筈です。

そんな「気持ちのよい曲」を買おうとCDの売り場に行っても、難しそうな名前のCDばかりで困ってしまいますね!

小品主体の「名曲」は、SPレコードやLPレコードの初期の頃は、たくさんの選択肢(せんたくし)があったのですが、CDが主流になった現在では、あまり見かけなくなってしまいました。

そこで、今日、私が聴いたCDをご紹介します。

このCDは「どこかで聴いた名曲 」がいっぱい詰まっています。


CDタイトル:「A.デイヴィス/マドンナの宝石(管弦楽名曲集)」

指揮:アンドルー・デイヴィス
管弦楽フィルハーモニア管弦楽団
(1987年6月/デジタル・セッション録音)

販売 :(株)EMIミュージックジャパン

収録曲(12曲):

1、エルガーの『愛のあいさつ』、2、スッペの喜歌劇『軽騎兵』序曲、3、レハールのワルツ『金と銀』、4、ポンキエルリの歌劇『ジョコンダ』から時の踊り、5、ワルトトイフェルのスケーターズ・ワルツ、6、ヴォルフ=フェラーリの歌劇『マドンナの宝石』間奏曲、7、イヴァノヴィッチのワルツ『ドナウ河のさざ波』、8、ボロディン交響詩中央アジアの草原にて』、9、ローザスのワルツ『波濤を越えて』、10.マスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲、11、エルガーの行進曲『威風堂々』第1番、12、ヘンデルの歌劇『クセルクセス』からオンブラ・マイ・フ(ラルゴ)

このCDは、以前、「東芝EMI」が日本で企画し、ベスト100シリーズのために「マドンナの宝石(オーケストラ名曲・ア・ラ・カルト)」のタイトルで1987年11月にリリースしたものと同一のCDです。

そのため、日本のクラシック愛好家に好まれる名曲が選ばれています。

この12曲の作曲者と曲名は、知らない人も多いと思いますが、その曲を直接、聴けば、「あぁ〜、聴いたことがあるよねぇ〜」という曲ばかりです。

これらの名曲の主旋律を「必要以上に誇張して演奏する」セミ・クラシックの楽団も多いのですが、このCDは、きちんとしたクラシックの名門であるフィルハーモニア管弦楽団の演奏なので、指揮者のアンドルー・デイヴィスは、手練手管(てれんてくだ)の姑息(こそく)な手段を使わないで、とても趣味よく歌わせています。

このCDは、きっと、「どこかで聴いた名曲」を、なつかしく思い出させてくれると思います。