なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

たわわに稔る八朔

手賀沼遊歩道付近に夏みかんのような黄色の柑橘類の実がなっていました。

私には、この柑橘類が、夏みかんか、甘夏(あまなつ)か、八朔(はっさく)かわかりませんが、「ハッサク」というミカンの名前の由来が、旧暦8月1日つまり八朔のころから食べられることから命名されたそうなので、とりあえずこのミカンを八朔としておきます、


今ではひと月遅れの9月1日に、食べごろになるのでしょうか?


ウイキペディアによれば、日本国内でのハッサク栽培は、江戸時代末期に尾道市因島田熊町(旧因島市)の浄土寺で原木が発見されたのを機に始まったとされるそうなので、八朔が普及したのは、明治以降なのかもしれません。


したがって、江戸時代の俳人小林一茶が詠んだ


「八朔や 犬の碗にも あずき飯」


という俳句は、農家の収穫を願う「八朔の祭り」の情景を詠ったものでミカンを詠んだものではないわけです。


でも、たわわに実ったミカンの八朔は一足お先に「稔りの秋」を演出しているのかもしれません。