利根川の土手の上空をツツドリが飛んでいます。
遠くから見ているとツバメのように直線的に飛んでいきます。
利根川を堤防で分離した河川敷に桜の疎林が続いています。
この河川敷は川に沿っているため細長い桜の林になっています。
その縦長の餌場(えさば)を直線的に移動するため、ツツドリたちは、利根川土手上空を飛行経路としています。
ツツドリは、軽やかに飛行して、彼方の桜の林の先端に飛び去っていきました。
「をちこちに 啼(な)き移りゆく 筒鳥(つつどり)の
さびしき声は 谷にまよへり」
(若山牧水)