なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

コスモス畑の2頭のキアゲハ

手賀沼遊歩道脇の畑にオレンジ色のコスモスが咲いていました。

このオレンジ色のコスモスは、8月初旬にもたくさんの花が咲いていて、キアゲハたちの吸蜜(きゅうみつ)する場所となっていたのですが、今でもずっと咲き続けているので、ますます蝶たちの大事な餌場(えさば)になっているようです。

今日も、この場所に5〜6頭(とう)のキアゲハが吸蜜しようと集まっていました。

私が近づいたため、3〜4頭は逃げていきましたが、2頭は、残って吸蜜し続けました。



「青空や はるばる蝶の ふたつづれ」 (立花北枝



キアゲハ2頭は、ひらり・ひらりと舞いながら吸蜜する花のまわりをうごめいています。

めざす花にとまると。長い吸蜜管をのばして蜜を吸います。

8月初旬に同じ場所で撮影した元気で活動的なキアゲハは、この仲間にいるのでしょうか?

私には、わかりません!

このコスモスは、当分、咲き続けると思いますが、その後を考えると、蝶の「はかない命」の「あはれ」を感じてしまいます。



「契りおきし させもが露を 命にて
        あはれ今年の 秋もいぬめり」

ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて
        あわれことしの あきもいぬめり

                (藤原基俊 千載集)

意訳: 約束してくださったので、それを信じて命とも頼んでいたのですが、
    望みもかなわず今年の秋もむなしく去ってしまうようです。