手賀沼遊歩道脇の畑にオレンジ色のコスモスが咲いていました。
このオレンジ色のコスモスは、8月初旬にもたくさんの花が咲いていて、キアゲハたちの吸蜜(きゅうみつ)する場所となっていたのですが、今でもずっと咲き続けているので、ますます蝶たちの大事な餌場(えさば)になっているようです。
今日も、この場所に5〜6頭(とう)のキアゲハが吸蜜しようと集まっていました。
私が近づいたため、3〜4頭は逃げていきましたが、2頭は、残って吸蜜し続けました。
「青空や はるばる蝶の ふたつづれ」 (立花北枝)
キアゲハ2頭は、ひらり・ひらりと舞いながら吸蜜する花のまわりをうごめいています。
めざす花にとまると。長い吸蜜管をのばして蜜を吸います。
8月初旬に同じ場所で撮影した元気で活動的なキアゲハは、この仲間にいるのでしょうか?
私には、わかりません!
このコスモスは、当分、咲き続けると思いますが、その後を考えると、蝶の「はかない命」の「あはれ」を感じてしまいます。
「契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり」
ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて
あわれことしの あきもいぬめり
(藤原基俊 千載集)
意訳: 約束してくださったので、それを信じて命とも頼んでいたのですが、
望みもかなわず今年の秋もむなしく去ってしまうようです。