なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

荒川河川敷で草を食べるハクガン

荒川河川敷に飛来した3羽のハクガンの幼鳥たちはいつも一緒に行動しています。

川から岸辺に舞い降りたハクガンたちは3羽で何か相談しているようでしたが、それぞれ下に生えているシロツメグサなどの草を食べ始めました。

そのうちの1羽がこちらにどんどん近づいてきます。

かなり近づいた時、進行方向にいる人たちを邪魔に思っていたのか、クチバシを空け何かを叫びながら自分の身体を大きく見せるような威嚇の姿勢をみせました。

私たちもその場を立ち去りましたがハクガンもそれ以上前進しないで、きびすを返して草を食べながら引き返していきました。

多分、ハクガンはその場に居る多くの人間を追い払いたかったのでしょうね。

戻ったハクガンもまた3羽一緒になって、仲良く草を食べ続けていました。




「あしひきの山飛びこゆる可里我ね(カリガネ)は 都に行かば妹にあひて来ね」 (万葉集


意訳:山々の空を飛んで渡る鴈よ 奈良の都に行ったなら私の妻にきっと逢っておいで