お屠蘇気分も抜け始めた正月四日、利根川下流域のヨシ原の上で何度も羽ばたいているチュウヒを見つけました。
平成28年正月四日の天気は晴れ。利根川上空は、4月上旬の暖かさで風もほとんどありません。
ヨシ原の下ではネズミなどの小哺乳類が活発に動きまわっているようです。
目ざといチュウヒは、そんな獲物を見つけたのでしょう。
その獲物をヨシの真上から狙いを付けて飛び回ります。
獲物は必死に逃げ回っているようで、チュウヒも長い脚を伸ばして追いかけて狙いをつけて下降しますが、その都度、逃げられているようです。
チュウヒは、その場から飛び去り、反転して、再度、獲物を狙って戻ってきます。
何度もリベンジするのですが、とうとう獲物に逃げられてしまったようです。
チュウヒはピューイと鳴きながら残念そうに飛び去っていきました。
絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)の鷹チュウヒなので、何とか食べさせてあげたいのですが、彼らが生きてゆく自然環境はなかなか厳しいようです。
けれども、新年早々、野生の鷹の精悍な狩の様子を見ることができました。
「それ鷹の 斜めに下りる 枯野哉(かれのかな)」 (正岡子規)