なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

那珂湊漁港のウミスズメ

最近は寒い日が続いていましたが、2月13日は、うってかわって四月のような暖かい日になりました。

土曜日の午後だったので那珂湊(なかみなと)漁港の堤防には、多くの釣り人が釣り糸を垂れていました。

その釣り人がいる内海に2羽のウミスズメが見え隠れしています。

ウミスズメは、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト)」の希少な鳥です。

ここは、内海なのですが、鹿島灘に面しているため波はうねっていて、這(は)うように泳ぐウミスズメは、波の間に間に ちらっちらっと顔を出します。

ウミスズメは、通常は岸から数kmの沖合の海上に生息し、上陸するのは繁殖期に岩礁や島に上陸する程度とのことで、海荒れのときには、今日のように港湾にも入るようです。

浮上したウミスズメは、すぐに潜水してしまいます。

先頭の1羽が潜りました。後続の1羽も、あっという間に潜ってしまいました。

ウミスズメは、一度、潜水すると長い時間潜ったままです。

次に浮かび上がるのはどこか見当もつきません。

一度きりの出会いでしたが、岸近くにはあまりいない、愛らしいウミスズメに会えたのはラッキーでした。