なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

霞ヶ浦上空を飛ぶミサゴ

霞ヶ浦は国内第2位の湖面積を持つ湖で、その流域面積は茨城県全体の1/3以上を占めているそうです。

2月28日日曜日の午後、その霞ヶ浦干拓事業により造成された浮島周辺にある稲敷市西之洲干拓地の水溜りに魚を主食とするタカ、ミサゴが佇んでいました。

いつの間にかミサゴは、上空に飛び去りましたが、今度は干拓地に隣接する霞ヶ浦上空をホバリングしています。

魚を探していましたが、飛び込まないで去っていってしまいました。

一人では寂しかったのかもしれません!

ミサゴは、とても雌雄なかむつまじいことで知られてるタカです。

以下の有島武郎(ありしま たけお)の絶筆や中国最古の詩篇詩経(しきょう)」にも詠(よ)まれています。


「雲に入る みさごの如き一筋の

          恋とし知れば 心は足りぬ」     

              

             (有島武郎


関雎(かんしょ=みさご鳥) 詩経」周南 より


關關雎鳩
在河之洲
窈窕淑女
君子好逑



關關(かんかん)たる雎鳩(しきゅう)
河の州にあり 
窈窕(ようきゅう)たる淑女
君子の好(よ)きつれあひなり

 注:雎鳩はミサゴを意味し,文王と王妃の仲を詠んでいるので、夫婦が仲よくて,礼儀正しいこと。


意訳:和やかにクヮンクヮンと鳴き交わすミサゴのつがいが川の中州にいます。
麗しい女性は、ミサゴの妻のように、君子の妻とするに相応しいものです。


西之洲干拓地のミサゴ

霞ヶ浦上空を飛ぶミサゴ