なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

都下山中の珍鳥ヤマヒバリ

3月19日の朝、雨がしとしと降っていました。

富士山周辺を旅行中だったのですが、雨なので、周辺の散策はあきらめて、ゆっくり朝食を食べて、帰宅途中に雨の上がるのを期待して、かねて噂(うわさ)の珍鳥ヤマヒバリの出現場所に出かけてみました。

宿を出た時、雨は激しく降っていましたが、現地に到着する途中、天に意が通じたのか、徐々に天気が回復し、撮影場所に到着すると、すっかり晴れ上がっていました。

高い青空にクマタカが舞っています。

お昼を過ぎていましたが、カメラマンは、ほとんどいませんでした。

少し待っていると、カヤクグリ、カシラダカなどとともにヤマヒバリも、ひょっこり出てくれました。

出てきたヤマヒバリは草の上で採食していましたが、すぐに飛び去りました。

ヤマヒバリはシベリア東部に分布、繁殖し、冬季には中国北部、朝鮮半島などに渡るようで、日本では、舳倉島(へぐらじま)などの離島では見られるようですが、それ以外では少数の迷行例があるだけで、都下への飛来は今回が初めてのようです。

ヤマヒバリは、カヤクグリとほぼ同じくらいの全長13.5センチメートル。背は栗(くり)色を帯び、腰と尾は暗褐色。体の下面は淡い黄褐色で黒っぽい頭に淡い黄褐色の眉斑(びはん)がよく目だつ「怪傑ゾロ」風の顔立ちの小鳥のようですが、この固体は黄色があまり目立ちません。

ヤマヒバリは、ちらっと見えただけでしたが、なんとか証拠写真は撮影することができました。