なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

春の笛吹川と獲物を運ぶチョウゲンボウ

山梨県山梨市北部の山岳などに源を発する笛吹川は、甲府盆地の南東を潤(うるお)し、南巨摩郡(みなみこまぐん)富士川町富士川釜無川)に合流します。

その合流地点付近の堤防では、白梅が咲き乱れ、春の息吹を伝えるヒメオドリコソウのピンクの花や高く伸びた土筆(つくし)も顔を出していました。

はるか彼方には、雪をいただく八ヶ岳連山も霞んで見えます。

霞む上空に小型のハヤブサチョウゲンボウが飛んできました。

今の時期はチョウゲンボウ恋の季節です。

獲物のトカゲかイモリをぶら下げながら飛んでいます。

チョウゲンボウが、捕らえた獲物をその場で食べないで運んでいるのは、メスへの求愛のプレゼントなのでしょう。

一旦、姿を消したチョウゲンボウは、また戻ってきました。

今度は何も持っていません。

でも、一仕事終わったらしいチョウゲンボウは、電柱にとまって一休み!

少し休んで、どこかに飛んでいきました。

春の里の、「のんびりした一日」が過ぎ去っていくように!



「あづさゆみ 春は寒けど 日あたりの 
         よろしき處 つくづくし萌ゆ」 (斉藤茂吉


注:つくづくし=土筆(つくし)