蕾もこの暖かさで開花を待つばかりです。
大分咲いている桜もありますが。まだ、満開ではありません。
今週の週末が見ごろなのかもしれません。
「ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しづごころ)なく 花の散るらむ」
意訳:暖かくなってきた春の日なのに、何故、桜の花だけはさっさと散っていってしまうのだろうか。
「花の色は うつりにけりな いたづらに
我が身世にふる ながめせしまに」
意訳:長雨に桜花の色が移ろうように、私自身も物思いにふけっているうちに盛りの時を過ごしてしまいました。
「ながむとて 花にもいたく 馴れぬれば
ちる別れこそ かなしかりけれ」
(西行法師 古今集)
(ながむとて はなにもいたく なれぬれば ちるわかれ
こそ かなしかりけれ)
意訳:ずっと長い間眺めていて、すっかり桜の花に親しんできたので、いざ花が散る頃となっ
て別れねばならないことはまことに悲しいことです。
ところで手賀沼遊歩道の青葉の茂みや芽吹き時の木の枝で囀っていたウグイスは、囀りをやめて、つっと枝を移動し、若芽や葉っぱをクチバシにくわえたようにみえました。
食べたかどうかは判りませんが、ウグイスは普通は小さな昆虫やクモであり、草の実なども食べるようですが、葉っぱや新芽なども食べるのでしょうか?
このウグイスは気まぐれに葉っぱや新芽をくわえたのでしょうか?
いえいえそうではありませんでした。
山階鳥類研究所の専門家より、「このウグイス「は、飛んできた虫をくわえているのでしょう。」とのご指摘がありました。
わざわざ移動して飛んできた昆虫などをフライング・キャッチしたのでしょうね。
でも、それはほんの一瞬で、ウグイスは葉っぱのない枝に飛び移ってしまいました。
葉っぱや新芽をくわえたのは単なる遊びだったのでしょうか?
「鶯や とのより先へ 朝御飯」 (小林一茶)
意訳:この句は、「城中の鶯」を詠んだ俳句です。お城の中の鶯は、殿様より先に朝御飯を食べる無礼者ですが、誰もそれを咎めようとはしません。美しい声を聞きたいから。
手賀沼遊歩道のソメイヨシノ
木の茂みで囀るウグイス
茂みから出ようとするウグイス
青葉の木で囀るウグイス
若芽をくわえるウグイス
葉っぱをくわえるウグイス
青葉の木から移動するウグイス