なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

谷津田を飛び回って獲物を探すサシバ

「鷹一つ みつけてうれし 伊良古崎(いらござき)」   (松尾芭蕉


注)伊良湖岬(いらごみさき)は、昔より鷹の渡りで有名な場所です。


4月19日のお昼頃、柏市谷津田にも里山の鷹サシバが飛んでいました。 

サシバは、この場所で毎年営巣していますが、今年も南方から2羽飛来しているようです。

サシバは神出鬼没(しんしゅつきぼつ)なので、どこから出現するのか予想ができません。

今回も、突然、現れて電柱にとまりました。

電柱のサシバは、しばらく下の獲物を捕らえようとして険しい顔つきで地面を見つめていました。

チョット近づいてみるとサシバも気付いたようで睨(にら)まれてしまいました。

サシバは、猛禽(もうきん)なので流石(さすが)に精悍(せいかん)な顔つきです。

それでも里山の鷹のサシバはあまり人を怖がりません。

獲物が気になるのか、まだ下をみつめていましたが、やはり人が気になるようで、飛び去ってしまいました。

毎年、来ているサシバに今年も会えると、まるで旧友に会えたような気分になって嬉(うれ)しいものです。



「夢よりも 現(うつつ)の鷹ぞ 頼もしき」     (松尾芭蕉)