なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼に飛来した海鳥コグンカンドリ

8月23日朝、「手賀沼の杭の上にコグンカンドリがいる」と鳥友から電話を貰ったので、この夏は鳥の撮影を休業していたのですが、おっとり刀で急行してみました。

昨日の台風で太平洋上から風に飛ばされて飛来したようです。

風雨に打たれて、よほど疲れているのか、杭の上から動きません。

陸では、ほとんど見られない海鳥なので、とても貴重です。

コグンカンドリは、おもに熱帯海域に分布し日本では、時々、迷鳥として太平洋でみられるようです。

内陸で見れるのは、台風に運ばれてくることがほとんどなので、この鳥も昨日の台風に運ばれてきたようです。

この鳥は、コクンカンドリの成鳥の特徴を有していないし若鳥のように頭部が白くもなく褐色なので幼鳥のようです。

8月22日手賀沼通過の台風9号手賀沼への置き土産は、迷鳥のコグンカンドリでした。

手賀沼のコグンカンドリの初記録は、2009年10月8日で、その時も、その前日に日本本土を直撃した台風18号がコグンカンドリを運んできたそうです。(我孫子市鳥の博物館「とりはく自然通信」)

コグンカンドリ(英名Frigatebird)の名前の由来:グンカンドリ(軍艦鳥)の和名は英名の意訳に由来し、翼の大きい(翼開長184cm)この鳥の群れが大編成の艦隊に見えることからきているようで、カツオドリ、ネッタイチョウ、アジサシなどの海鳥の捕った魚を空中で略奪する戦略性から軍艦にたとえられているそうです。

注)フリゲート(英語: Frigate)は、軍艦の艦種の一つ。時代により様々な任務や大きさの軍艦に対して使用された名称である。フリゲイトとも表記される。(ウィキペディア日本語版解説)

写真2枚目に浮かんでいたり飛んだりしている黒い鳥は、カワウ(翼開長130-150cm)です。