なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

下手賀川の白鳥たち

発作地域の「下手賀川の白鳥」は、正確に言えば下「手賀川のコブハクチョウ」なのです。

欧州や露国では、白鳥と言えばコブハクチョウを意味するようで、サンサーンス作曲の「動物の謝肉祭」の中の白鳥もチャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」の白鳥もコブハクチョウだそうです。

下手賀川の橋の付近には、いつも20〜30羽のコブハクチョウが棲んでいます。

今、コブハクチョウたちは、秋の陽射しを浴びながらのんびり隊列を組んで川の上を滑るように進んで行きます。

まるで「チェロの貴公子」ピエール・フルニエの奏でるサンサーンスの「白鳥」のようにとても上品で整然とした動きを見せています。

私は、秋の雰囲気をとても強く感じてしまいました。

秋にふさわしいフルニエ(チエロ演奏)、セル指揮ベルリン・フィルの名演のCD「ドボルザークのチェロ協奏曲」も聴きたくなってきました。

ちょっと渋くバッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲」でもいいかもしれません。

秋なので「無伴奏チェロ組曲」は、カザルスではなくフルニエの演奏がふさわしいような気がします。

秋にはチェロの落ち着いた演奏が聞きたくなるものですね!


「白鳥(しらとり)は かなしからずや
      空の青 海のあをにも 染まずただよふ」

             (若山牧水