なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

路傍に咲くシラヤマギク

雑木林の路傍に咲いているナデシコの花のとなりにシラヤマギクも咲いていました。

シラヤマギクは、いわゆる野菊の仲間で関東地方にはシラヤマギクの他にノコンギク、カントウヨメナ、ユウガギク、シロヨメナが分布しているそうです。

伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の野菊は多分ノコンキクと思うのですが、その近くにこのシラヤマギクも生えていました。

ノコンギクの近くのシラヤマギクは、わたしのほうが綺麗でしょと言わんばかりに咲いていました。

唱歌「野菊」(森延男作詞)の2番の歌詞が頭をよぎりました。


♪2 秋の日ざしをあびてとぶ

   とんぼをかろく休ませて

   しずかに咲いた野辺の花

   やさしい野菊 うすむらさきよ♪


「なでしこの 暑さわするる 野菊かな」   (松尾芭蕉