渡良瀬遊水地の駐車場付近の木のてっぺんに鳥が飛んできました。
ファインダーから覗いてみるとシメのようです。
シメは、ユーラシア大陸からの渡り鳥、冬鳥です。クチバシが蝋色であることから、蝋嘴鳥(ろうしちょう)とも呼ばれます。
名前の由来は、シは鳴き声から、メは小鳥を指す古語での接尾語からとられたようです。
木の上からあたりを睥睨(へいげい)していましたが、すぐに飛んで行ってしまいました。
万葉集に同じアトリ科の鳥のイカルとともに以下の記述があるようです。
「宮の前に二つの樹木あり。この二つの樹に斑鳩(いかるが)と比米(ひめ)との二つの鳥いたく集(すだ)く。時に勅(みことのり)して多(さは)に稲穂を掛けてこれを養(か)はしめたまふ。」
(万葉集)
(意訳)
このとき宮の前に二本の木があって、イカルとシメがたくさんとまっていました。そこでご命令を下し、稲穂をかけて餌としてお与えになりました。