江戸時代後期の頃から景勝地として広く知られており、明治後期には、横山大観・岡倉天心・野口雨情などの多くの文化人が訪れている高戸小浜海岸は、二つの小さな入り江が並び、空と海の青、海食崖から伸びる松の緑、そして砂浜の輝く白など豊かな自然の彩りに包まれた風光明媚な景勝地です。
その高戸小浜海岸の断崖絶壁に張り出した枝にハヤブサが羽を休めています。
入り江のさざなみが押し寄せる海岸から眺めるとハヤブサのいる風景が一幅の絵のように輝いて見えます。
晴れの日には暖かい陽射しに包まれたこの枝でハヤブサはいつも寛いでいるのでしょうか?
白砂青松(はくしゃせいしょう)のこの海岸からハヤブサは何を見つめているのでしょうか?
「まなこをあげて落つる日の
きらめくかたを眺(なが)むるに
羽袖(はそで)うちふる鶻隼(はやぶさ)は
彩(あや)なす雲を舞ひ出でて
翅(つばさ)の塵(ちり)を拂(はら)ひつゝ
物にかゝはる風情(ふぜい)なし」
島崎藤村 (詩集「新潮」より)
参考写真以外の以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USM+エクステンダー1.4IIをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。
参考:以前撮影したハヤブサ