なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

高戸小浜海岸の絶壁に佇むハヤブサ

江戸時代後期の頃から景勝地として広く知られており、明治後期には、横山大観岡倉天心・野口雨情などの多くの文化人が訪れている高戸小浜海岸は、二つの小さな入り江が並び、空と海の青、海食崖から伸びる松の緑、そして砂浜の輝く白など豊かな自然の彩りに包まれた風光明媚な景勝地です。

その高戸小浜海岸の断崖絶壁に張り出した枝にハヤブサが羽を休めています。

入り江のさざなみが押し寄せる海岸から眺めるとハヤブサのいる風景が一幅の絵のように輝いて見えます。

晴れの日には暖かい陽射しに包まれたこの枝でハヤブサはいつも寛いでいるのでしょうか?

白砂青松(はくしゃせいしょう)のこの海岸からハヤブサは何を見つめているのでしょうか?



まなこをあげて落つる日の

 きらめくかたを眺(なが)むるに

 羽袖(はそで)うちふる鶻隼(はやぶさ)は

 彩(あや)なす雲を舞ひ出でて

 翅(つばさ)の塵(ちり)を拂(はら)ひつゝ

 物にかゝはる風情(ふぜい)なし」


    島崎藤村 (詩集「新潮」より)


参考写真以外の以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USM+エクステンダー1.4IIをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。






参考:以前撮影したハヤブサ