なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

北富士演習場のオオジシギ

5月21日、北富士演習場の天気は晴れ。


ここ北富士演習場は、富士山北麓の山梨県富士吉田市山中湖村にまたがる陸上自衛隊の演習場で面積は4,597ha。北富士駐屯地業務隊(忍野村)が管理を担当しているそうです。


その広大な富士山麓の草原の枯れ木にオオジシギがとまっています。


オオジシギは、オーストラリアから9千キロ以上をはるばる移動して4月頃に日本へ渡来して国内で繁殖するそうですが、生息環境の悪化により絶滅が危惧されており準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)に指定されています。


オオジシギという名前は、最も大きい「ジシギ(地鴫)」ということから名付けられたそうで別名「雷いかずちシギ」とも呼ばれ、急降下しながら尾羽を振るわせて「ザザザッ」という大きな音を出す「ディスプレイ・フライト」という飛び方をするそうです。


このオオジシギは、この木の上で羽ばたいたり、クチバシを大きく開けて鳴いたりしていましたが、しばらくして飛び去っていきました。

雄大な景色の中で鳴くオオジシギ、とても暑い朝ですが 一服の清涼剤のような気がしました。


♪〜かみなりさまを下に聞く〜富士は日本一の山〜(巌谷小波作詞)の本歌


駿河なる 富士の高嶺は いかづちの音する 雲の上にこそ見れ」  (賀茂真淵)




5月21日朝の北富士演習場(撮影:ドコモ スマートフォン Xperia(TM) Z5 Compact SO-02H内臓カメラ)

以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。
背景は富士山の裾野です、