なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

思い出の飛ぶブッポウソウ



5月25,26日探鳥でブッポウソウが巣箱付近にいたのを見損なったので以前撮影した写真を再掲しました。

松之山温泉付近の五月晴れの空をブッポウソウ=絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)が飛んでいます。

仏法僧(ぶっぽうそう)は、聖徳太子の「十七条の憲法」の二条目に示されているように「仏教の三宝(さんぽう)」なのです。

曰(いわ)く


篤(あつ)く三宝を敬(うやま)へ。 三宝とは仏法僧なり。


鳥のブッポウソウの名の由来は、青緑色の美しい羽をもつこの鳥こそ「ブッポウソウ三宝」を鳴く奇跡の鳥にふさわしいと考えられ、長くコノハズクの鳴き声と混同されてきました。

昭和になって、この差異が認識され、今では、声のブッポウソウはコノハズクであり、ブッポウソウは、姿の仏法僧となりました。

その美しい鳥のブッポウソウが松之山の上空を飛んでいます。

仏法僧 仏法僧と なく鳥の 声をまねつつ 飲める酒かも (若山牧水)