なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

電柱の上のハヤブサ

 

f:id:digibirds:20191117125358j:plain

  上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 

11月17日朝手賀沼付近の電柱の上のハヤブサです。

地上の獲物を探して電柱の場所を変えながら狙っていました。

 近年、このハヤブサが都市周辺で増加傾向にあるようです。ハヤブサオオタカ同様に、都市環境にたくさん暮らしているドバトを捉えるようになり、餌を豊富に得られるようになってきたのです。

また、自然環境下でのハヤブサの繁殖場所は、断崖(だんがい)の棚になったような所が主ですが、都市環境下のビルがこの断崖(だんがい)の代わりに使われるようになってきたようです。

 こうした傾向は全世界的なようで、カナダのトロント市街での高層ビルでの繁殖などが知られています。

手賀沼利根川導水路付近の鉄塔で、時々ハヤブサの狩りを見ることができます。

 

「まなこをあげて落つる日の
 きらめくかたを眺(なが)むるに
 羽袖(はそで)うちふる鶻隼(はやぶさ)は
 彩(あや)なす雲を舞ひ出でゝ
 翅(つばさ)の塵(ちり)を払ひつゝ
 物にかゝはる風情(ふぜい)なし」    

島崎藤村 「新潮」より)