なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

梅林のスズメ

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 上の写真は、EOS7Dマーク2にCANON EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを装着して、手持ち撮影しました。

 

早朝の梅林にきたスズメです。

スズメもこの梅の開花を待っていたのでしょうか?

 

スズメは、一般にあまり良く思われていませんが、

紫式部源氏物語では、可愛く畫かれているようです。

 

源氏物語 若紫

「すずめの子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちにこめたりつるものを。」とて、いと口惜しと思へり。このゐたる大人、「例の、心なしの、かかるわざをしてさいなまるるこそ、いと心づきなけれ。いづ方へかまかりぬる。いとをかしうやうやうなりつるものを。からすなどもこそ見つくれ。」とて、立ちて行く。


「雀の子を犬君が逃がしてしまったの。伏籠の中に入れておいたのに。」といって、たいそう残念だと思っている。ここに控えていた大人は、「いつものようにうっかり者が、このような悪さをして、叱られるのは、本当に気にくわないこと。どこへ逃げてしまったのでしょう。とてもかわいらしくだんだんなってきましたのに。からすなどが見つけてしまったら大変だわ。」といって、立っていく。

 

平安時代の人たちもスズメを飼って楽しんでいたのですね。今は、禁止されていますが、私も子供のころ飼ったことがあります。