上の写真は、キヤノン一眼レフEOS7DMARKⅡに
標準ズームレンズ
キヤノンEF-SP18-55mmF3.5-5.6ISSTM
を装着して手持ち撮影しました。
お彼岸のお休みに布施弁天下で紅白の彼岸花を撮影しました。
喫茶去
フランソワのショパン
別れの曲、他名曲集
を聴く
ショパンのピアノ作品、それも名曲ばかりにスポットをあてた、クラシック・ファン、ピアノ・ファンならずとも必携といえる名選曲ディスクです。コルトー亡き後、フランスを代表するピアニストになったフランソワは、実に個性的な芸術家でした。天才のみが持つ自由奔放さ、豊かなファンタジーとポエジー、気高さ、ロマンティックな情緒とほろ苦くまろやかな味わいといった要素が、渾然一体となって存在しています。ショパンは彼の最も得意した作曲家。フランソワならではの持ち味が見事に結実した歴史的名盤から、そのエッセンスを凝縮しています。
●レコード芸術推薦盤。
●録音:1959~1970
練習曲 第3番 ホ長調 作品10-3「別れの曲」
練習曲 第5番 変ト長調 作品10-5「黒鍵」
練習曲 第12番 ハ短調 作品10-12「革命」
バラード 第1番 ト短調 作品23
ワルツ 第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」
ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64-2
ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64-1「小犬のワルツ」
ワルツ 第9番 変イ長調 作品69-1「別れのワルツ」
お彼岸の一日、ショパンの名曲を聴いてみました。
コルトーの弟子だけに自由奔放に弾いています。
名曲鑑賞に良いCDです。
喫茶去
トスカニーニのラストコンサートを聴く
フランソワの弾く[別れの曲]を聴いていたら、トスカニーニ ラストコンサートのCDを聴いて見たくなりました。
アルトゥーロ・トスカニーニが指揮の完全引退を決意するきっかけになったといわれる、カーネギーホールでのオール・ワーグナー・プログラム・コンサートの実況録音盤。
収録曲
ワーグナー:
・『ローエングリン』第1幕への前奏曲
・『ジークフリート』~森のささやき
・『神々の黄昏』~ジークフリートのラインへの旅
・『タンホイザー』~序曲とバッカナール
・『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
リハーサル
・『神々の黄昏』~ジークフリートのラインへの旅より
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
録音時期:1954年4月4日
録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
録音方式:ステレオ(ライヴ)
タンホイザーの長い序曲とバッカナーレが消えていった後、トスカニーニは夢から醒めた人のように身を起こした。元来彼は“トリスタン”の序曲を演奏するはずだったが、木曜日自分の指揮で吹き込んだレコードをきいた後、もうこれを指揮するだけの記憶力に対する自信がなくなっているのに気がついた。土曜の練習の時。彼は手荒くドアーをしめきって楽屋の中に閉じこもってしまった。翌日曜は非常に不機嫌で、楽員たちにも果たして彼が指揮をするかどうか分からなかった。しかし彼は定刻にはきっちり指揮台に上がり、“名歌手”の最後の和音まで平常通り棒をふった。振り終わると、彼はバトンをぱったりとり落とし、それを拾ったヴァイオリニストから手渡されるのを放心したようにうけとった。平常の通り万雷の拍手が会場一杯なり渡ったが、トスカニーニはそれをきき流し、立ち去ってしまい、それきり戻って来なかった。
~吉田秀和著「音楽紀行」(中公文庫)P116-117
このコンサートを現地で実際に聴いた吉田秀和氏の記述です。
このCDは、ステレオ ライブです。
世紀の大指揮者がバトンをおく歴史的なCDとして貴重なものです。
巨匠の異変にオーケストラが気付き緊張感のある演奏となりました。
「タンホイザー」序曲そして最後の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の前奏曲の演奏は、世紀の名演と思われます。
NBCオーケストラの弦が驚くほど綺麗です。
蛇足ですが、
このコンサート時、トスカニーニ87歳という驚異的年齢での演奏です。
そして、90歳で死去しました。