なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

秋の渡りのエゾビタキ


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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを装着し手持ち撮影しました。


一番下のエゾビタキは、羽が白っぽい幼鳥です。

10月3日、爽やかな、秋日和

柏市あけぼの山公園にいたエゾビタキです。

4羽くらいの群れが木々の間を動き回って小虫をフライング・キャッチしていました。


多分、この群れは、親子の群れかもしれません。

 

エゾビタキの繁殖は、シベリア南部、サハリン、カムチャッカ半島南部といわれ、地域がかなり狭いようです。

また、越冬地はフィリピン、セレベス、ニューギニアの島々に限定されているとのことです。

日本では、その渡りの途上に立ち寄る旅鳥となります。

秋の渡りは繁殖を終えて、若鳥も含めての渡りとなるので、繁殖地に近い日本列島で、より長い越冬地への旅を準備しているのかもしれません。

エゾビタキを、見るたび秋の訪れを感じます。

そんな時、歌が頭をよぎります。

 

♪♪♪

秋に寄せて(作詞:山崎紀一郎)


澄みゆくみ空に 夕日は落ちて
くれない燃え立つ 雲間に高く
ねぐらを指しゆく 名知らぬ鳥の
鳴きゆく声こそ 秋のおとずれ

 

<注:昭和30年代に中学校の音楽教科書に掲載されました>

♪♪♪

 

今年もエゾビタキに会えました。

 

以下に、この歌についての説明があります。

 

 

喫茶去

賛美歌『いつくしみ深き』

のメロディを用いた替え歌

について


よく知られている「星の界(ほしのよ)」は、1910年(明治43年)に『教科統合中等唱歌』第2巻に掲載して発表された文部省唱歌です。

 

この楽曲は、1855年にカナダ在住のアイルランド人牧師ジョセフ・スクライヴェン(Joseph M. Scriven、1819-1886)が書いた詩にアメリカの弁護士チャールズ・クロザット・コンヴァース ( Charles Crozat Converse1832年10月7日 - 1918年10月18日)が曲を付けた讃美歌 What a friend we have in Jesus (邦題:「たふときわが友」又「いつくしみ深き」)に原詩とは全く無関係な歌詞を日本の詩人、劇作家、翻訳家である杉谷代水(すぎたに だいすい、1874年8月21日 - 1915年4月21日)が付けた替え歌です。

つまり『星の世界』は、賛美歌『いつくしみ深き』のメロディに別の日本語歌詞をつけた日本の楽曲で明治43年(1910年)に文部省唱歌『星の界(ほしのよ)』として歌われました。

 

賛美歌『いつくしみふかき』との関係はメロディのみで、賛美歌の歌詞の内容は星や宇宙とは直接関連していませんが、キリスト教の世界観は宇宙的な要素もあり、両者は全くの無関係とは言えないかもしれません。

 

星の世

作詞:ジョセフ・スクリヴン、作曲:チャールズ・コンヴァース
日本語詞:杉谷代水

1 月なきみ空に きらめく光
  嗚呼(ああ)その星影 

  希望のすがた
  人智(じんち)は果(はて)なし
  無窮(むきゅう)の遠(おち)に
  いざ其(そ)の星影

きわめも行かん

2 雲なきみ空に 横とう光
  ああ洋々たる 銀河の流れ
  仰ぎて眺むる 万里のあなた
  いざ棹(さお)させよや
  窮理(きゅうり)の船に

 

 いつくしみ深き友なるイエス

 

1 いつくしみ深き 友なるイエス
  罪とが憂いを 取り去りたもう
  心の嘆きを つつまずのべて
  などかは降ろさぬ 負える重荷を

2 いつくしみ深き 友なるイエス
  われらの弱きを 知りてあわれむ
  悩み悲しみに しずめる時も
  祈りにこたえて なぐさめたまわん

3 いつくしみ深き 友なるイエス
  変わらぬ愛もて みちびきたもう
  世の友 我らを捨て去るときも
  祈りに答えて いたわりたまわん

 

What a friend we have in Jesus

1. What a friend we have in Jesus,
   all our sins and griefs to bear!
   What a privilege to carry
   everything to God in prayer!
   O what peace we often forfeit,
   O what needless pain we bear,
   all because we do not carry
   everything to God in prayer.

2. Have we trials and temptations?
   Is there trouble anywhere?
   We should never be discouraged;
   take it to the Lord in prayer.
   Can we find a friend so faithful
   who will all our sorrows share?
   Jesus knows our every weakness;
   take it to the Lord in prayer.

3. Are we weak and heavy laden,
   cumbered with a load of care?
   Precious Savior, still our refuge;
   take it to the Lord in prayer.
   Do thy friends despise, forsake thee?
   Take it to the Lord in prayer!
   In his arms he'll take and shield thee;
   thou wilt find a solace there.

 

なお、賛美歌『いつくしみ深き』のメロディを用いた替え歌は『星の世界』にも何曲かあります。

中学校の音楽教科書に掲載された作品としては、「澄みゆくみ空に 夕日は落ちて」が歌い出しの『秋に寄せて』、「月影さやけき 近江の湖(うみ)に」が歌い出しの『懐古』などが知られています。

私は、中学で「秋に寄せて」で習いました。

 

秋に寄せて(作詞:山崎紀一郎)


澄みゆくみ空に 夕日は落ちて
くれない燃え立つ 雲間に高く
ねぐらを指しゆく 名知らぬ鳥の
鳴きゆく声こそ 秋のおとずれ

 

<注:昭和30年代に中学校の音楽教科書に掲載されました>

 

私は、最近、この曲をハーモニカでよく吹いています。

演奏中の私の頭の中では「秋に寄せて」の歌詞が流れています。

 

 

喫茶去

トスカニーニ

ハイフェッツ

ルービンシュタイン

ベートーヴェン演奏のCDを聴く
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ベートーヴェン:
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61
・ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

モノラル録音:1940年(ヴァイオリン協奏曲)、1944年(ピアノ協奏曲)

 

アルトゥーロ・トスカニーニ・ベスト・セレクション》の1枚。ハイフェッツルービンシュタインという今世紀を代表するヴィルトゥオーゾとの丁々発止のぶつかりあいが、凄まじい緊張感を生む。(CDジャーナル データベースより)

 

秋晴れの日に聴くこのCDは、名人芸と巨匠の指揮が聴けて、とても幸せにしてくれました。