上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを装着し手持ち撮影しました。
11月3日、曙橋付近の手賀沼の岸辺をカワセミが飛んできて橋下の杭に止まりました。
曇り空なのに背中がコバルトブルーに輝いていました。
カワセミは、水辺の美しい鳥です。近年では、自然保護の象徴ともされます。
この鳥の特徴は、何といっても羽毛の色です。背中はコバルトブルーと瑠璃色【るりいろ】で、腹はオレンジ色です。「水辺の宝石」という呼び名がぴったりです。
カワセミには「ひすい」という別名があります。宝石の一種と、同じ名です。漢字で書けば「翡翠」です。
翡翠と書いて「かわせみ」と読むこともあります。
翡翠【ひすい】とは、もともと宝石ではなく、カワセミを指す言葉でした。だから、「翡」にも「翠」にも「羽」という字が含まれます。羽毛のある鳥を指すわけです。それが、宝石の名に転用されました。
翡翠とは、中国から入ってきた言葉です。
日本名の「かわせみ」に「翡翠」という漢字を当てました。では、カワセミという日本語名は何に由来するのでしょう?
由来は、よくわかっていません。
カワセミの別名に「しょうびん」というのがあります。これは、カワセミの古い日本語名「そにどり」に由来します。「そにどり」は、古事記にも登場するほど古い言葉です。
「そにどり」を漢字で書くと、「翠鳥」です。和歌で「翠鳥【そにどり】の」といえば、「青」にかかる枕詞【まくらことば】です。
古人も、チッと鳴きながら、一直線に飛んでゆくカワセミの青の輝きに、心を打たれたのでしょう。
「そにどり」の語源も、わかっていません。
神秘な幸せの青い鳥それがカワセミなのです。
川蝉や 柳静に 池深し 正岡子規
喫茶去
ステファニー・ケルトン他2名
財政赤字の神話:MMTと国民のための経済の誕生
を読む
内容紹介(「BOOK」データベースより)
「財政赤字が膨らめば国は破綻する」「政策に必要な資金は税金として集めなければならない」-これらの「常識」は、政府が国民に手を差し伸べないことを正当化するための方便にすぎない!米上院予算委員会のチーフエコノミストやバーニー・サンダース議員の大統領選顧問を歴任するMMT(現代貨幣理論)の第一人者が「財政赤字の神話」を撃破し、経済のあるべき姿をゼロから構想する。
目次(「BOOK」データベースより)
日本版序文 「財政赤字」こそ、コロナショックを脱する唯一の道である/序章 バンパーステッカーの衝撃/第1章 家計と比べない/第2章 インフレに注目せよ/第3章 国家の債務(という虚像)/第4章 あちらの赤字はこちらの黒字/第5章 貿易の「勝者」/第6章 公的給付を受ける権利/第7章 本当に解決すべき「赤字」/第8章 すべての国民のための経済を実現する
著者情報(「BOOK」データベースより)
ケルトン,ステファニー(Kelton,Stephanie)
経済学者。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校教授(経済学、公共政策)。1969年生まれ。MMT(現代貨幣理論)の主唱者として世界的に知られる。ミズーリ大学カンザスシティ校経済学部長を務めたのち、2017年より現職。2015年の米上院予算委員会で民主党のチーフエコノミストを、2016年および2020年の米大統領選(民主党予備選)でバーニー・サンダース上院議員の政策顧問を務める。ブルームバーグ「2019年の50人」、プロスペクト誌「2020年世界のThinkerトップ50」に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(以上)
我が国のプライマリーバランスは、相当な、赤字です。
借金まみれで、子孫に借金を残していると言われています。
財務省は、それを理由に増税を何度も、実施してきました。
我が国だけでなくアメリカもこれらの神話は、健在しています。
現在の主流経済学者もこの神話に侵されています。
でも、コロナ禍の今、大赤字の政府が大巾なヘリコプターマネーを投入して、景気の下支えをしています。
これは、MMTの実験ではないでしょうか?
この方法で世界経済が、立直れば、従来の神話は、見直さなくてはならないような気がしました。
私は、まだ、立ち読み版で最初の部分を読んだのですが、うなずけることばかりでした。
喫茶去
ヨッフムの第九を聴く
ベートーヴェン:交響曲全集(5CD)
ヨッフム&コンセルトヘボウ管
EMIとDGにもベートーヴェン交響曲全集のレコーディングを残しているドイツの巨匠、オイゲン・ヨッフム。EMI盤は1976年から1979年にかけてロンドン交響楽団を指揮したステレオ録音、DG盤は1952年から1961年にかけてベルリン・フィル(2・3・4・6・7・8)、バイエルン放送交響楽団(1・5・9)を指揮したモノラル、ステレオ混在の録音で、その中間に位置するPHILIPS盤は、1967年から1969年にかけてコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮してステレオ録音されています。このコンセルトヘボウ盤は、録音技術、オーケストラの技術、ホールの音響という重要な条件が、3種の中で最もバランス良く整った全集と思われますが、これまで個別に様々な形で単売されていたものは現在どれも入手できず、また、CDで全集としてまとめられるのは今回が初めてとなります。
ヨッフムはコンセルトヘボウ管と同じ頃にベートーヴェンの序曲集や荘厳ミサ、ブルックナーの第5番(ライヴ)などもレコーディングしており、それらもベートーヴェンの交響曲全集同様、名演として知られていました。
ベートーヴェン:
・交響曲第1番ハ長調 作品21
・交響曲第2番ニ長調 作品36
・交響曲第3番変ホ長調 作品55『英雄』
・交響曲第8番ヘ長調 作品93
・交響曲第4番変ロ長調 作品60
・交響曲第7番イ長調 作品92
・交響曲第5番ハ短調 作品67『運命』
・交響曲第6番ヘ長調 作品68『田園』
・交響曲第9番ニ短調 作品125『合唱』
リゼロッテ・レープマン(S)
アンナ・レイノルズ(A)
アントン・デ・リッダー(T)
ゲルト・フェルトホフ(B)
オランダ放送合唱団
コンセルトヘボウ管弦楽団
オイゲン・ヨッフム(指揮)
録音時期:1967~1969年(ステレオ)
録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ
(以上)
私は、ヨッフム指揮ベートーヴェン交響曲全集3種全部所有しています。
その中で、この全集が一番気に入っています。
今日は、第九を聴いてみました。
とても美しい名演です。
幸せを感じる第九です。
よき時代のコンセルトヘボウの音が聴こえてきました。
曇り空の鬱陶しさが晴れました。
喫茶去
ベームの第九を聴く
交響曲全集とエグモント、コリオラン、プロメテウスは、1970年から72年にかけてのウィーンでのセッション録音。スケール大きく頑健なフォルムをオケの美音が埋めてゆくという、ベームがウィーン・フィルを指揮したときの相乗効果ともいうべき共同作業の成果が示されたベートーヴェン演奏。伝統的スタイルに則った堂々たるベートーヴェン演奏で、『田園』は特に名演として知られ、息長い人気を保っていました。
組み合わせのレオノーレ第3番とフィデリオは、1969年にシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したセッション録音となります。(HMV))
【収録情報】
Disc1
Disc2
・『エグモント』序曲
・『コリオラン』序曲
・『プロメテウスの創造物』序曲
Disc3
・交響曲第5番ハ短調Op.67
Disc4
・『レオノーレ』序曲第3番*
・『フィデリオ』序曲*
Disc5
Disc6
ギネス・ジョーンズ(Sp)
タティアナ・トロヤノス(Ms)
ジェス・トーマス(T)
カール・リッダーブッシュ(Bs)
ウィーン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ドレスデン*
カール・ベーム(指揮)
録音時期:1970~1972年, 1969年*
録音場所:ウィーン、ドレスデン
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
(以上)
一般には、最盛期のベームがウィーン・フィルと理想的な歌唱陣を率いて、巨匠としての風格を強く印象付ける演奏で、極めて高い完成度を持つと言われています。
また、数ある「第9」の中でも最もスタンダードに近い定盤的な名演とも言われています。
でも、ヨッフムの第九を聴いた後に聴いたので、ベームの演奏のペースが遅く、緊張感不足と感じました。しかし、合唱陣は、こちらのが優れています。