上の写真は、ドコモ スマホ Xperia 10 III SO-52Bのレンズで撮影しました。
近所の銀杏も色づいてきました。
喫茶去
ヴァルヒャの平均律を聴く
偉大なチェンバリスト、ヘルムート・ヴァルヒャ[1907-1991]が1961年にEMIに録音したバッハの平均律クラヴィーア曲集全曲をCD化。
ヴァルヒャはこの録音の後、1973年から1974年にDG(ARCHIV)に二度目の平均律クラヴィーア曲集全曲を録音しており、そちらではルッカースとエムシュの歴史的楽器を用いていました。一方、このEMI録音ではアンマーのモダン・チェンバロが用いられています。ピリオド・チェンバロが当たり前になった現在では、むしろアンマー・チェンバロによる全曲録音の方が稀少性が高く、またヴァルヒャの本領もこちらにあると思われます。演奏は、ヴァルヒャのバッハへの深い愛と理解の結晶で、揺ぎ無い自身に満ちた打鍵から生まれる音楽は、聴くものを安心と幸福で満たしてくれます。録音も半世紀以上前とは信じがたい鮮明さです。(TOBU)