なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼の4羽のオオハクチョウ


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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。


2月3日立春手賀沼

 

春たちける日よめる  

袖ひちて むすびし水の こほれるを
春立つけふの 風やとくらむ

古今和歌集  紀貫之(きのつらゆき)

[意訳]

立春の日に詠んだ歌

 (夏の間)袖が濡れるようにしてすくった水が(冬の間)凍っていたのを、立春の今日吹く風が溶かすだろうか。

 

去年の夏に納涼のために訪れた水辺ですくった水が、秋を過ぎ冬になると凍ってしまった。立春の今日、一年にわたる季節の時間の経過を、一首の歌で詠んでいます。

 

この「風」は、東から吹いてくる風、東風(こち)のことです。


暦のひとつに、一年を七十二に分けて表した七十二候というものがあります。


それによると、立春の日は七十二候の「東風(こち)凍(こおり)を解(と)く」にあたります。


この和歌は、七十二候の「東風(こち)凍(こおり)を解(と)く」を踏まえて作られた歌です。

 

夏、秋、冬、そして春と、一年間の時の流れを、わずか三十一文字で表しています。

手賀沼の湖面を渡る風は、まだ冷たいですが、その土手下に吹く風は春の風です。

オオハクチョウの4羽は、最近はここで、よく見かけます。

今日も仲良く遊んでいました。