上の写真は、Ymobileスマホのエクスペディア8で撮影しました。
ゼラニウムの花が満開です。
ゼラニウムを見ていると、FM放送のジェット・ストリームの以下のナレーションを思い出します。
このナレーションの後、アルフレッド・ハウゼの「碧空」のタンゴの曲が流れました。
堀内茂男:詩 城達也:ナレーション
《赤い屋根》
南ドイツの田園に
思い出としておかれ、記憶の回路でつながれた古い街々がある。
北からローテンブルク、ディンケルスビュール、ネルトリンゲンと下りながら
350年も昔の出来事に耳慣れてしまう、夏の旅のことだ。
風雪に鞣され、崩れかけた城壁は
幾世代もの時間を抱いて
ついには、朽ち果てる覚悟のように見えたが
その腕の中で、赤い三角屋根を折り重ねた町並みが
壁を思い思いのシヤーベット色に染めて
広場から路地へ、追憶の石畳を敷いているのだった。
屋台のさくらんぼが甘い季節には、家々の窓毎のゼラニウムが
晴れの日の風情で、旅人を迎える街であったが…。
※『JET STREAM』(ジェット・ストリーム)は、TOKYO FMをキー局にJFN38局で放送されているイージーリスニングの音楽番組です。城達也さんはこの番組(ジェットストリーム)のパーソナリティを降板した直後の1995年に他界。
古き良き時代を回想する毎日です。