なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

綺麗なシマアジ

魚のような名前の鴨の「シマアジ」は、春と秋に日本を訪れる旅鳥です。我孫子周辺でも時々見かけますが、いつも警戒心が強くて、歩いて近付くと、気付かれて、飛ばれてしまいます。だから、私の今までに撮ったシマアジの写真は、羽ばたいているか、飛んでいる写真ばかりです。最近、あちこちでシマアジ到来の噂を聞くので、遅ればせながら、写真を撮りに出かけてみました。このシマアジは、池の中の草叢に隠れて寝ていましたが、起きて草叢から出てきても、警戒心があまり無くて、スイスイ気持ち良さそうに泳ぎまわります。おかげで、綺麗な雄のシマアジを撮ることができました。飛んでる写真もいいですが、泳いでいるシマアジの雄は、とても綺麗です。池の周りの桜の木から花びらが春風に吹かれて湖面にハラハラと浮かびます。桜の花びらをかきわけて、シマアジが泳ぎます。この風情は、行く春に相応しい良い感じです。この無邪気なシマアジさんに感謝して帰途につきました。

「久方の ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ」(古今和歌集