2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
手賀沼遊歩道の木陰にシメが若葉を食べていました。一生懸命食べています。北に帰る最後の食餌なのかもしれません。このシメを見ていると、毎年,まだこの時期に手賀沼遊歩道にいてくれたコイカル♂を思い出します。シメのクチバシは、イカルやコイカルと、と…
ゴールデン・ウィーク前の4月28日、夏のような暑い日になりました。手賀沼・沼南(しょうなん)の田圃(たんぼ)にアカガシラサギが歩いていました。全身は草に隠れて見えませんが、夏羽のアカガシラサギで、赤褐色の頭と胸が見え隠れしています。アカガ…
手賀沼遊歩道の子育て中のモズのお父さんです。3羽の子供もずいぶん大きくなったことでしょう。上の子たちは、もうひとり立ちしたのでしょうか?それでも、モズのお父さんは、それらの子どもたちを木の茂みに隠して、その周辺で見守っているようです。その…
今年も手賀沼遊歩道にコムクドリがやってきました。もうすでに一週間ほど滞在しているようです。飛び去っていく時、10羽くらい見えましたが、撮影している時は、もう青葉がたくさん茂っているので葉っぱに隠れてしまって、2〜3羽程度しか確認できません…
深い淡水池にセイタカシギがいました。さすがにセイタカシギですね。これだけ深い池でも長い足を水没させながら、まるで泳いでいるように動きまわっています。曇り空の下、池の水が黒く見えます。セイタカシギが動くたびにその波紋が綺麗にセイタカシギを包…
手賀沼遊歩道を歩いていると、あちこちで「ケーン」「ケーン」とキジの鳴き声が聞こえます。キジのオスは「ケーン」と言う鳴き声の後に「ドドドドッ」と羽を打ち付けて音を出す「ほろ打ち」と呼ばれる動作を繰り返します。この行為は、自身の存在を遠くのメ…
手賀沼遊歩道近くの「水の館」付近に今年もライラックの花が咲いていました。ライラックは英語名(Lilac)で、フランス名をリラ(Lilas)そして和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)というそうです。この花を見ると何か「恋の予感」を感じます。こんなことを…
手賀沼遊歩道を歩いていたらキチ・キチ・キチとモズの声が聞こえてきました。遊歩道脇の茂みの中にモズの子供が隠れているようです。 でも、その姿は葉っぱに隠れていて見えません。その茂みの近くの街灯の上に、モズの成鳥がとまりました。モズのお父さんの…
「わすられむ 時しのべとか 浜千鳥 ゆくへもしらぬ 後をとどむる」 古今和歌集(よみびと知らず) 和歌で、浜千鳥(はまちどり)は、ふるさとを遠く離れ、そこに残した人々を偲(しの)ぶ心情(しんじょう)が描かれ、行方(ゆくえ)を導きだしているようで…
春、北に帰るシギを「戻り鴫(しぎ)」といいます。春の干潟にオオソリハシシギが舞い降りました。オオソリハシシギは、南の越冬地から日本を経由して北の繁殖地へ帰る旅鳥です。 旅の途中の春と秋に見ることができます。この干潟には10羽くらいのオオソリ…
「 北の風 かすかに吹きて. 椿の葉(つばきのは)枇杷の葉(びわのは)光り. 繡眼兒(めじろ )よく啼(な)く」 (若山牧水 山桜の歌) 生憎(あいにく)の花曇りの朝ですが、メジロが「チーチュル、チーチュル」と澄んだ声で囀(さえず)っていました。芽…
「町はつれ 桜桜と 子供哉」 (正岡子規) 手賀沼遊歩道ではソメイヨシノの桜が散って、園芸品種のサトザクラの一種である江戸(桜)が、もうすぐ満開です。爽やかな春風に吹かれて重そうに揺れていました。
「旅人に 合はぬ山路の いちご哉」 (正岡子規) 低木の茂みに可憐な白い花が咲いていました。調べてみると、カジイチゴのようです。カジイチゴは主に西日本に分布する低木で温暖な地方を好むそうです。 2月〜5月頃、開花期とのことです。 6月ころオレン…
満開だったミツバツツジモも今は、もう花は少なくなり、花の後に三つ葉が顔を出しています。青葉の三つ葉は、とても力強く、可能性を孕(はら)んだ「青春」を感じさせます。春は確実に深まって来ています。もう五月の装(よそお)いです。 「心よき 青葉の…
「楊貴妃(ようきひ)の 化粧道具(けしょうどうぐ)や 海棠花(かいどうか)」 (正岡子規) 春になると、梅、桜、桃などの鮮やかな花々(はなばな)が、里の装(よそお)いをピンク色に染めてくれます。この花海棠(はなかいどう)の妖艶(ようえん)なピ…
「遠めよし はたで見るより いそちどり」 (北村季吟) 干潟をメダイチドリがゴカイを探しながら歩いていました。見つけました。ゆっくりと地中から引っ張りだしています。ゴカイも食べられないように懸命に頑張っているようです。でも、引っ張りだされて水…
あちこちの空き地にホトケノザやナズナの群落を見ることができます。これらの草花は雑草なので人が栽培しなくても、放置している空き地には、すぐに進出して仲間を増やしていきます。春になると一斉に花を咲かせてその存在を気づかせてくれます。これらの草…
干潟にセイタカシギの小さな群れがいました。家族なのかもしれません。7羽います。右の1羽がクチバシで羽をせわしなくしごいています。古人は、それを「鴫の羽掻き(しぎのはがき)」とか「百羽掻き(ももはがき」)と言って数の多いことのたとえとしたそ…
最近、「寒の戻り」か、春にしては寒い日が続いていますが、外に出てみると雑草の花たちは春を謳歌しているようです。我が家のそばの空き地に、ヒメオドリコソウの絨毯を見ることが出来ました。この寒さにも負けないで懸命に咲いています。
家の近くの梅林のそばの空き地に綺麗な白い花がいっぱい咲いていました。先日このブログに掲載したアマナによく似ています。最初は、こんなに家に近い場所にアマナがあると思って近づいてみると、アマナではありません、でも群生しているし、とても可憐で綺…
「鶯(うぐいす)の 笠(かさ)落したる 椿(つばき)かな」 (松尾芭蕉) (意訳) 百歳の人の家を訪れると 鶯の声が聞こえ、庭には椿の花が咲き競っています。 木の下には無数の椿の花が落ちています。この椿の花は、鶯が落とした笠なのでしょうね。 鶯は昔…
「かたすみの 杉の木立の うす赤み 枯草原に たんぽぽの萌ゆ」 (若山牧水) 春の明るい日差しを浴びて蒲公英(たんぽぽ)が咲いています。ハクセキレイがタンポポに近づいてきました。 でもハクセキレイは、タンポポには何の関心もないようで、タンポポから…
「井戸ばたに こほれて白し 小米花(こごめばな) 」 (正岡子規) ユキヤナギは、花が散ると地面に小米(砕いた米)をまいたようになるので小米花とか小米柳(こごめやなぎ)とも呼ばれるそうです。古来は、この花が岩のあるところを好んで生えるので、岩柳(…
「近道へ 出てうれし野の 躑躅(つつじ)かな」 (与謝蕪村) 谷津干潟自然観察センター付近にピンクのツツジが咲いていました。 そのネームプレートには「ミツバツツジ」と書いてありました。でもミツバツツジは何種類もあるようなのです。調べてみるとミツ…
「 春まけて もの悲しきに さ夜ふけて 羽振(はぶ)き鳴く鴫(しぎ) 誰(た)が田にか棲(す)む 」 (万葉集 大伴家持) (意訳)春となって、そぞろ悲しいときに、夜も更けて はばたき鳴く鴨は、誰の田に落ち着くのだろうか この歌は大伴家持が越中の国の国司…
「さくら花 ちりかひくもれ 老いらくの 来むといふなる 道まがふがに」 在原業平 「古今和歌集」 (意訳)桜の花よ、雲が覆(おお)うように、あたり一面に、散り乱れておくれ。「老い」がやって来る道が分からなくなってしまいますように。 Wikipediaによれ…
「すみだ川の渡りにこそありと聞(きき)しかど、みやこどりといふ鳥のはしとあしと赤きは、 この浦(うら)にもありけり」 ( 阿仏尼 「十六夜日記」(いざよいにっき)) 注)みやこどり:阿仏尼(あぶつに)は、在原業平(ありはらなりひら)の「伊勢物語…
「敷島(しきしまの)の大和心(やまとこころ)を人問はば、 朝日に匂(にお)ふ山桜花(やまざくらばな)」 (本居宣長) (意訳)「日本人の心とは何かと尋ねられたなら、朝日に映える山桜の花のようなものだと答えます。」太平洋戦争中は軍国主義を煽(あ…
[翡翠(かわせみ)を 隠す柳の 茂りかな」 (正岡子規) 美しく芽吹いた緑色のしだれ柳の枝が、風に吹かれています。上の2枚の写真は、カワセミがよく来る柳ですが、ここにカワセミが来た時は、茂みにかくれて見えなくなってしまいます。別の日に手賀沼遊歩…
「花籠(はなかご)に 皆蕾(みなつぼみ)なる 辛夷(こぶし)かな」 (正岡子規) あちこちてコブシの花が咲いています。コブシは、九州、本州、北海道および済州島に分布しているようです。「コブシ」がそのまま英名・学名になっていて、 日本では「辛夷」…