なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

一旦、捕らえた魚をとり戻すために奮闘するクロハラアジサシ

12月10日の早朝、久しぶりに手賀沼公園に行きました。11月初旬に手賀沼公園に現れたクロハラアジサシが、まだいるのか知りたかったからです。

ユリカモメは、いっぱいいるのですが、クロハラアジサシは見当たりません。

お昼ちかくになって、ようやく一羽のクロハラアジサシが現れました。

このクロハラアジサシは、手賀沼公園の岸辺の鉄製の手すりの柵の寸前まで入り込んできました。
この岸辺から手賀沼の水面すれすれに飛んで、エサの小魚などの様子を観察しています。手慣れた様子です。その後、手賀沼の中央に飛んで戻っていきました。予定の偵察行動のようです。

クロハラアジサシは、偵察したときに見当をつけていた、魚のいそうな水面に現れました。

その場所の上空から魚を見つけて飛び込みました。

クチバシを水中に入れて魚を捕らへ、その魚を咥(くわ)えて得意そうに飛んでいます。

でも、クロハラアジサシには、この魚は大きすぎたようです。

残念ながら、飛んでいるうちに、沼に魚を落としてしまいました。

「しまった!」と思ったクロハラアジサシは、落とした魚をとり戻そうとダイビングを繰り返します。

魚も必死に逃げているのでしょう。クロハラアジサシは、何度も何度もダイビングを繰り返して頑張っていましたが、とうとう逃げられてしまったようです。

もう「お手上げ」のようです。

疲労困憊(ひろうこんぱい)のクロハラアジサシは、このあたりで休憩するかと思いきや、なんとそのまま遠くに飛び去って行きました。こんなことには、「めげないで」クロハラアジサシは元気いっぱいです。

今日は、クロハラアジサシは、この手賀沼公園で休憩しませんでした。
とても悔(くや)しかったのかもしれません!


「泣かねぇ〜、泣かねぇ〜、心の中じゃ!」


偵察中



ここから魚とり開始





魚を捕らえる



ここで魚を落としました。
あわてて急降下しますが・・・




















もう「お手上げ」