なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

渡良瀬遊水地付近の農耕地で午後約1時間内に会えた鳥たち(チュウヒ・ケリ・チョウゲンボウ・ミコアイサ・モズ・ノスリ)

2月23日の午後3時ころから1時間程度,渡良瀬遊水地付近の農耕地を探鳥しました。

この農耕地は、渡良瀬遊水地の近くにあるためタカ類の餌場になっています。

期待通り、上空にヨシ原のタカ、チュウヒが飛んでいます。

渡良瀬遊水地の多くのタカ類は、昼間は、周辺の農耕地に出かけ、夕刻、ヨシ原の塒(ねぐら)に帰ってきます。

ひょっとしたら、白い綺麗なオスのハイイロチュウヒに会えるかも?と期待がふくらみます。

そんなことを考えながらチュウヒの飛んでいるそ空の下の水田を見てみると保護色のため辺りの土色にとけこんだケリたちがうごめいていました。

ケリは、非常に警戒心の強い鳥なので、気づかれると、すぐに飛び立たれてしまいます。

車から降りないでソット撮影しますが、逃げられてしまいました。


ケリの飛び去った少し彼方(かなた)を小型のハヤブサチョウゲンボウが飛んで行きます。

その行方(ゆくえ)を目で追いながら見ていると人家の大きな瓦屋根にとまりました。

その家の近くまで行ってみると、チョウゲンボウは、瓦の上で居眠りをしています。

どうもこのチョウゲンボウは、太陽に温められたこの瓦屋根が、お気に入りの場所なのですね!


その家の下にある小さな池に目を移すと、暗がりの水面に、なんとミコアイサのメスが浮かんでいました。

水に潜って餌を探しているようです。


さすがに、広い自然環境のあるこの地区には、いろんな種類の鳥が人家の近くに来ています。

多分、私たちが現在住んでいる場所も、かって自然環境が十分だったころは、この地区のように多様な鳥たちに囲まれて、人と鳥とが共存して生活していたのでしょうね!

何か、ほっとした気分になっていたら、遠くの木の小枝に、小さな猛禽のモズがちょこんととまっています。

さらにその向こうには、頑丈そうな野のタカ、ノスリがとまっています。

目ざといノスリにカメラを構えた途端すぐに気づかれて逃げられてしまいました。

ほんの1時間の探鳥でしたが、思わぬ鳥たちにも出会えて、とても楽しい時間が過ごせました。


1時間がゆったりと流れていきました。




チュウヒ


ケリ


チョウゲンボウ


ミコアイサ


モズ


ノスリ