なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

春の渡りのコチドリ

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上の写真は

TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD キヤノン用 APS-C専用のレンズを装着し、一眼レフEOS7DマークⅡで手持ち撮影しました。

3月13日の午後.中沼田の田圃の真ん中ににコチドリがしゃがんでいました。

産卵しようとしていたのかもしれません。

以前、手賀沼公園付近の菜の花畑で営巣したコチドリを思い出しました。

少し撮影していたら、立ちあがりました。

コチドリ邪魔にならないように直ぐに立ち去りることにしました。

冬鳥のタゲリが去って、夏鳥コチドリが来た中沼田の春です。

 

コチドリの渡りは、春は3月下旬~4月中旬頃、秋は9 月下旬~10 月初旬頃が渡りのピークとのことです。 

コチドリは、目のリングが可愛いチドリです。

日本のチドリ類で最小なのでコチドリと呼ばれます。足を震わせ虫などを追い出して食べているようです。

チドリという名前は、万葉集に25首詠まれているそうで、この時代には、すでに使われていたのですが、当時のチドリが、どの種を指しているのか分からないそうです。でも、詠まれた場所から推定すると、コチドリイカルチドリ、シロシドリ、ハマシギトウネンだろうといわれています。

「近江(あふみ)の海(み)夕波千鳥(ゆうなみちどり) 汝(な)が鳴けば心もしのに古(いにしへ) 思(おも)ほゆ」(万葉集 柿本人麻呂作)

意訳

夕方の琵琶湖に波が立ち、そこに千鳥が群れて飛びまわっている。 千鳥よ、お 前たちが鳴くと、心がしんみりとするほどに、ここに都があった昔のことが思わ れる。