なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

梢のキクイタダキ

f:id:digibirds:20191208171446j:plain

f:id:digibirds:20191208171503j:plain

f:id:digibirds:20191208171527j:plain

    上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 12月8日、「千葉県立房総のむら」の林に数羽の小鳥が飛んで来ました。小さな鳥が松の木の上部をすばしっこく飛び回ります。じっくり止まらず、瞬時に移動します。

一斉に来て一斉に飛び去って行きました。

ほんの一瞬の出来事でした。

カメラのファインダーから覗いて観るとキクイタダキです

 キクイタダキは、飼い鳥のジュウシマツの3分の1か4分の1(10cm )しかなく、体重は3〜6グラムの日本最小の野鳥です。キクイタダキは、個体数が減少傾向にあり国際自然保護連合(IUCN)により、2008年からレッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けているようです。

このキクイタダキの最大の特徴は、頭部に黄色〜オレンジの冠羽(かんう)があることで、開いた冠羽が、菊の花に似ていることから、室町時代に菊戴(きくいただき)と名付けられたそうです。

ヨーロッパルクセンブルグの国鳥で、一般に、ヨーロッパで鳥の王といわれています。キクイタダキは、小さくても「黄金の王冠」をかぶっていて、凛(りん)とした姿なので、そのように呼ぶのでしょうね。

古来、ヨーロッパでは、ミソサザイが、鳥の王様と呼ばれていたのですが、どうも、説話が伝わっていく過程で、混同されたようです。でも、ミソサザイには頭に王冠がないのでキクイタダキのほうが王さまらしいですね‼️

キクイタダキは、「松むしり⌋という名前で歌に詠まれました。

参考 小学館日本国語大辞典』第二版
まつ‐むしり【松毟鳥】〔名〕(カラマツの葉をむしる習性があるところから)鳥「きくいただき(菊戴)」の古名

 

み山ぎの雪ふるすよりうかれきて 軒ばにつたふ松むしりかな (藻塩草) 寂蓮法師

 

ぶらさがりぶらさがりつゝ松毟鳥  川上麦城

 

手賀沼の枯れ木にとまるモズ

f:id:digibirds:20191207220804j:plain

f:id:digibirds:20191207220827j:plain

f:id:digibirds:20191207220856j:plain

f:id:digibirds:20191207220950j:plain

f:id:digibirds:20191207221029j:plain

f:id:digibirds:20191207221054j:plain

    上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

12月6日午後、手賀沼の土手から見える枯れ木にモズが止まりました。高所から、獲物を狙っているようです。

モズが、とても気高そうに見えました。

実はモズには古くからの伝承があるようです。

古事記」に、大雀命(おほささぎのみこと)が崩御され、毛受之耳原(もずのみみはら)にその陵墓があるとの記載があり、(注:「おおささぎ」とは巨大な陵墓を意味しますが、大雀の当て字は「もず」の事だそうです)

日本書紀」には、仁徳天皇仁徳天皇87年(西暦399年)正月に崩御され、同年10月、百舌鳥野陵(もずののみささぎ)に葬(ほうむ)られたと記載されています。

つまり「仁徳天皇陵」は、正式名称を「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」というそうです。

「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」という言葉は、平安時代の法令集である「延喜式(えんぎしき)」に登場し、それが仁徳天皇の御陵(みささぎ)であることと、場所と大きさが記述されているそうです。

その伝承は「ある日、突然鹿が飛び出してきて倒れて死んでしまった。鹿の耳から百舌鳥(もず)が飛び出し、調べると、鹿の頭の中身がなくなっていた」というものです。

上代において、死者の魂は鳥になって飛び去り、あるいは丹塗りの船に乗って海の彼方へ行き、または坂を越えて黄泉国(よみ)に行くと信じられていて「百舌鳥耳原中(もずのみみはらのなか)」は、「神の使いとされた鹿(仁徳天皇)の魂が百舌鳥(もず)となって飛び去った」「その大君が開拓された百舌鳥(平野)の盛り土(耳原)の中」と言う意味になり、古来からの伝承が、このようにして、地名に込められたとのことです。

 

やはりモズは、ただ者ではないのでしょうね‼️

 

また、世界遺産の百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)は、大阪府堺市にある古墳群で半壊状態のものも含めて44基の古墳があるそうです。このうち19基が国の史跡に指定されているほか、これとは別に宮内庁によって3基が天皇陵に、2基が陵墓参考地に、18基が陵墓陪冢に治定されています。

 四方の峰曇りて薄輝かぬ野なかの樺に百舌鳥のゐて啼く   若山牧水

コバルトブルー2羽のカワセミ

f:id:digibirds:20191206195059j:plain

f:id:digibirds:20191206195144j:plain

f:id:digibirds:20191206195203j:plain

下のカワセミ

f:id:digibirds:20191206195220j:plain

f:id:digibirds:20191206195238j:plain

f:id:digibirds:20191206195255j:plain

f:id:digibirds:20191207020717j:plain

威嚇するカワセミ

f:id:digibirds:20191206195318j:plain

   上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 12月6日曇り空の夕方、手賀沼の土手を歩いていると、チッという鳴き声が聞こえて青い光が直線を引いています。

カワセミです。

枯蘆上に止まっています。あれっ!、下に、もう1羽カワセミがいます。

上のカワセミは、少し大きいようです。下のカワセミは、細身で少し黒っぽいので若いカワセミかもしれないですね⁉️

どうもオス同士です。ひょっとしたら親子かもしれません。

上のカワセミが下のカワセミを威嚇しています。

でも、下のカワセミは、その場所を退こうとしません。

上のカワセミは、威嚇し続けます。

かなりの時間が経過して下のカワセミは逃げ飛んで行きました。上のカワセミは、体当たりをしようと飛び立ちました。一瞬の出来事です。

久しぶりにカワセミの縄張りの厳しい争いが見られました。

今回、体当たりは、できなくて、2羽とも飛び去りました。

チィーという鳴き声を残して翡翠色の青い光が消えて行きました。

 

ところでカワセミ翡翠(ひすい)の名前が冠せられたのは、室町時代からのようで。宝石の翡翠は、カワセミのコバルト・ブルーの羽のように、美しいので、鳥のカワセミにあやかって、命名されたそうです。

つまり、宝石の名前より前に鳥の名前が命名されたのです。

カワセミは、室町時代以前は、「そび」と呼ばれ、それが「しょび」に変化し、それが「しょうび(ん)」にかわったそうです。また、「そび」は、「せみ」にも変化して、川のほとりでよく見られたので、「かわしょうびん」、「かわせみ」と呼ばれるようになったとのことです。

カワセミの体は、普通の鳥と比較して、特異な形をしています。クチバシと頭が大きく、尾が小さい体形で、計測すると、およそ2.5頭身だそうです。写真で見るカワセミは、大きそうに見えますが、スズメより少し大きいですが、その大部分が、クチバシなので、それほど大きくはないのです。

この体形と、とってつけたような赤い小さな足は、カワセミの「かわいらしさ」を演出しているように思えます。

 

 古池や川蝉去つて暮遅し   正岡子規 翡翠

マガン4羽、手賀沼に!

f:id:digibirds:20191205180642j:plain

f:id:digibirds:20191205180704j:plain

f:id:digibirds:20191205180727j:plain

f:id:digibirds:20191205180759j:plain

f:id:digibirds:20191205180819j:plain

   上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 

 12月5日午後、手賀沼に冬鳥のマガンが4羽浮かんでいました。

江戸時代にマガンは、日本全国にかなり沢山飛来していたといわれています。江戸でもよく見かけられていたそうです。

狩猟や宅地化により一時期激減し、1971年の天然記念物指定以後1980年代以降宮城県伊豆沼を中心に飛来数が増大、また、1990年から2000年にかけて伊豆沼以外の地域でも越冬が確認されているようです

おそらく「マガン自体の生息数が増加しているのではないか⌋と考えられます。最近では、印西市中埜の白鳥飛来地や霞ヶ浦干拓地のヒシクイ飛来地でも1~3羽よく見かけます。

いよいよ手賀沼にも、やって来るようになったのかも知れません!

 

初雁に羽織の紐を忘れけり 蕪村 「新五子稿」


 参考

マガンは、日本では1967年に「伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地」が本種の越冬地として、1971年に種として国の天然記念物に指定されています。日本での亜種マガンの1970年における飛来数は3,700羽、1997年における飛来数は34,000羽と推定されて準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト)に指定される希少種です。

鳥獣保護区1455haの宮城県の伊豆沼・内沼は、マガンをはじめ、たくさんのガンが越冬する湖沼です。

飛来数は年々増える傾向で、平成27年11月20日には13万7千羽を数えているそうです。

 

坂田が池のハシビロガモ

f:id:digibirds:20191204112740j:plain

f:id:digibirds:20191204112759j:plain

f:id:digibirds:20191204112816j:plain

f:id:digibirds:20191204112934j:plain

f:id:digibirds:20191204112954j:plain

f:id:digibirds:20191204113015j:plain

     上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

12月1日に坂田が池にいたハシビロガモです。

ハシビロガモの古名に「めぐりかも」、「くるまかも」、「まいがも」があります。これらの名前は、ハシビロガモが数羽で円形を描き、ぐるぐると水面上を回っている様子からつけらています。

この行為は水中のプランクトンを中心部に集め、それを幅の広い嘴の内側の縁にある、くし歯突起(板歯)で濾過して食べているのです。

全てのカモの嘴の内側縁には板歯があるそうですが、とりわけこのハシビロガモはその密度が高いようです。

この池で毎年ハシビロガモの水面を「めぐる⌋様子を観ることができます。

うかうかと鴨見て居れは年くるゝ  正岡子規

師走の青空にスズメ飛ぶ

f:id:digibirds:20191203171759j:plain

    上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 

12月3日手賀沼遊歩道の木々の間をスズメが飛んでいました。

雀は、秋になると蛤になるそうです。

中国の故事で「雀入大水為蛤」「雀海中に入って蛤となる」との語句が元になっているとのことです。

その昔、秋口になると海辺に集まってくる雀を見て、海に入って蛤になるのだと考えられていたので、物事の大きな変化を例えた語句なのだそうです。「雀蛤となる」と省略される形式は、俳句などで使われる季語になっています。七十二候のひとつで寒露の節の第二候と言いますので、10月中旬ごろの季語になる模様です。

今は、冬なので飛んでいるのは、小雀なのでしょうか?

でも、迷信なので親雀かも知れないですね🎵

 

 子は雀身は蛤のうき別れ   夏目漱石

熟れた柿を啄むムクドリ

f:id:digibirds:20191202184945j:plain

f:id:digibirds:20191202184413j:plain

f:id:digibirds:20191202184428j:plain

f:id:digibirds:20191202184444j:plain

f:id:digibirds:20191202184459j:plain

f:id:digibirds:20191202184721j:plain

f:id:digibirds:20191202184736j:plain

f:id:digibirds:20191202184754j:plain

f:id:digibirds:20191202184808j:plain

f:id:digibirds:20191202184821j:plain


    上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。


12月1日取手駅付近のたわわに熟れた柿をめがけて沢山のムクドリたちが集合していました。

この柿の熟れるのを毎年楽しみに待っているのでしょうね。


榎えのきの実 散るむくの羽音や 朝あらし     松尾芭蕉


ムクノキもエノキも秋に食べられる実がなる木です。人間が食べる事も出来る実なので、鳥達も好きな木の実になっています。

ムクドリの名前の由来は、ムクノキを食べる鳥と言う説もあります。

ムクドリは、柿の実も好物のようですが…