なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

中沼田のタヒバリ

f:id:digibirds:20240318153523j:image

上の写真は

TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD キヤノン用 APS-C専用のレンズを装着し、一眼レフEOS7DマークⅡで手持ち撮影しました。

3月18日午後、すごい強風の、中沼田の田圃にいたタヒバリです。

 

タヒバリは、背面が土のような褐色をしたセキレイ科の鳥です。

腹は白く喉元にかけて褐色の紋が不規則に入ります。

頭も褐色ですが、目の周りと眉斑は明るく淡い黄褐色をしています。

脚は淡い赤色をしていて、歩くときはセキレイ科の鳥らしく尾羽を上下させます。
姿や色、危険を感じると一斉に飛び立つ様子などからヒバリとついていますが、セキレイの仲間だそうです。

タヒバリは、田雲雀(たひばり)、畦雲雀(あぜひばり)、溝雲雀(みぞひばり)、土雲雀(つちひばり)、川雲雀(かわひばり)などと呼ばれてきたようです。

また、古名の犬雲雀(いぬひばり)は、ヒバリに似ているがヒバリではないニセモノのヒバリと意味で付けられているようです。

また、シベリアなどから冬に飛来する渡り鳥なので、季語は冬です。

 

「畦雲雀 夕波あかりに 見えにけり」      中村草田男

手賀沼と菜の花畑

f:id:digibirds:20240317144111j:image

3月16日手賀沼道路脇の菜の花畑です。2月頃から咲いてます。一面に咲き乱れる姿がまるで黄色い絨毯のような「菜の花畑」。青空と手賀沼と鮮やかな黄色の組合せは、とってもフォトジェニックな雰囲気を醸し出しています。

「菜の花や

   月は東に日は西に

       (与謝蕪村
 
 (意訳)一面の菜の花畑で今まさに東から月が昇り、太陽は西へ沈んで行く)。 菜の花の黄色と夕焼けの茜色を絵画的に描き、月は東に日は西にと対句法を用いています。

上沼田のハヤブサ

f:id:digibirds:20240311161356j:image 

 

上の写真は

TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD キヤノン用 APS-C専用のレンズを装着し、一眼レフEOS7DマークⅡで手持ち撮影しました。

3月11日上沼田のあぜ道にいたハヤブサです。

最近、このハヤブサに、よく出会います。いつも逃げないので、気持ちよく撮影できます。

このハヤブサは、この付近の田圃がお気に入りのようです。

春の渡りのコチドリ

f:id:digibirds:20240313164748j:image


f:id:digibirds:20240313164818j:image

上の写真は

TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD キヤノン用 APS-C専用のレンズを装着し、一眼レフEOS7DマークⅡで手持ち撮影しました。

3月13日の午後.中沼田の田圃の真ん中ににコチドリがしゃがんでいました。

産卵しようとしていたのかもしれません。

以前、手賀沼公園付近の菜の花畑で営巣したコチドリを思い出しました。

少し撮影していたら、立ちあがりました。

コチドリ邪魔にならないように直ぐに立ち去りることにしました。

冬鳥のタゲリが去って、夏鳥コチドリが来た中沼田の春です。

 

コチドリの渡りは、春は3月下旬~4月中旬頃、秋は9 月下旬~10 月初旬頃が渡りのピークとのことです。 

コチドリは、目のリングが可愛いチドリです。

日本のチドリ類で最小なのでコチドリと呼ばれます。足を震わせ虫などを追い出して食べているようです。

チドリという名前は、万葉集に25首詠まれているそうで、この時代には、すでに使われていたのですが、当時のチドリが、どの種を指しているのか分からないそうです。でも、詠まれた場所から推定すると、コチドリイカルチドリ、シロシドリ、ハマシギトウネンだろうといわれています。

「近江(あふみ)の海(み)夕波千鳥(ゆうなみちどり) 汝(な)が鳴けば心もしのに古(いにしへ) 思(おも)ほゆ」(万葉集 柿本人麻呂作)

意訳

夕方の琵琶湖に波が立ち、そこに千鳥が群れて飛びまわっている。 千鳥よ、お 前たちが鳴くと、心がしんみりとするほどに、ここに都があった昔のことが思わ れる。