なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

コバルトブルー2羽のカワセミ

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下のカワセミ

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威嚇するカワセミ

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   上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 12月6日曇り空の夕方、手賀沼の土手を歩いていると、チッという鳴き声が聞こえて青い光が直線を引いています。

カワセミです。

枯蘆上に止まっています。あれっ!、下に、もう1羽カワセミがいます。

上のカワセミは、少し大きいようです。下のカワセミは、細身で少し黒っぽいので若いカワセミかもしれないですね⁉️

どうもオス同士です。ひょっとしたら親子かもしれません。

上のカワセミが下のカワセミを威嚇しています。

でも、下のカワセミは、その場所を退こうとしません。

上のカワセミは、威嚇し続けます。

かなりの時間が経過して下のカワセミは逃げ飛んで行きました。上のカワセミは、体当たりをしようと飛び立ちました。一瞬の出来事です。

久しぶりにカワセミの縄張りの厳しい争いが見られました。

今回、体当たりは、できなくて、2羽とも飛び去りました。

チィーという鳴き声を残して翡翠色の青い光が消えて行きました。

 

ところでカワセミ翡翠(ひすい)の名前が冠せられたのは、室町時代からのようで。宝石の翡翠は、カワセミのコバルト・ブルーの羽のように、美しいので、鳥のカワセミにあやかって、命名されたそうです。

つまり、宝石の名前より前に鳥の名前が命名されたのです。

カワセミは、室町時代以前は、「そび」と呼ばれ、それが「しょび」に変化し、それが「しょうび(ん)」にかわったそうです。また、「そび」は、「せみ」にも変化して、川のほとりでよく見られたので、「かわしょうびん」、「かわせみ」と呼ばれるようになったとのことです。

カワセミの体は、普通の鳥と比較して、特異な形をしています。クチバシと頭が大きく、尾が小さい体形で、計測すると、およそ2.5頭身だそうです。写真で見るカワセミは、大きそうに見えますが、スズメより少し大きいですが、その大部分が、クチバシなので、それほど大きくはないのです。

この体形と、とってつけたような赤い小さな足は、カワセミの「かわいらしさ」を演出しているように思えます。

 

 古池や川蝉去つて暮遅し   正岡子規 翡翠