上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。
1月26日印西市本埜の田んぼにいたコハクチョウたちの中で、羽ばたきながら鳴き交わす光景が見られました。羽ばたく姿は、凛々しく勇ましい。
私は、白鳥伝説で有名な日本武尊(やまとたけるのみこと)を連想しました。
古代、東征する悲劇の皇子は、その最終地点で謀殺されてしまいます。
彼の大和の国の望郷の歌は、以下の通りです。
やまとは くにのまほろば たたなづく あをかき やまごもれる やまとし うるはし
(訳)大和は国の中で一番素晴らしい所です。幾重にもかさなりあった青い垣根のような山々。その山々にかこまれた大和はほんとうに美しい所です。
日本武尊は故郷を離れ、戦いに疲れ、病をえて現在の三重県で亡くなります。
そんな中、故郷大和の美しい景色を想って歌いました。
白鳥伝説のことは、古事記の仲哀天皇紀に出てきます。日本武尊の子である仲哀天皇の言葉は、以下の通りです。
「朕(われ)、未(いま)だ弱冠(こうぶり)に及ばずして、父(かぞ)の王(きみ)、既(すで)に崩(かむさ)りましぬ。
すなわち神霊(みたましい)、白鳥(しらとり)と化(な)りて天(あめ)に昇ります。
しのびたてまつる情(こころ)、一日(ひとひ)も休むことなし。
ここをもちて、願わくは白鳥を獲(え)て、陵(みささぎ)の域(めぐり)の池に養(か)はむ。
よりて、その鳥を見つつ、顧情(しのびたてまつるこころ)を慰(なぐさ)めんと欲(おも)う。」すなわち諸国(くにぐに)に令(のりごと)して、白鳥を貢(たてまつ)らしむ。
(「私がまだ成人する前に父上は亡くなられて、その魂は白鳥となって天に昇って行かれました。
父上をお慕い申し上げる気持ちは一日もやむことはありません。
できれば、その白鳥を御陵の回りのお堀の水に浮かべておきたいものです。
その白鳥を見て、心の慰めにできたらと思います」と、諸国に命じて、白鳥を献上させました)