印旛沼のヨシ原のあちこちでヨシゴイが飛んでいます。
沼の湖水に近い場所にヨシゴイの幼鳥が、首を伸ばして親がエサを運んでくるのを待っています。
でも、親はその周りを飛び回るだけで、エサをくれません。
親が子供に近づいたとき、子供はエサをねだって鳴いているのですが、親はエサを与えません。
子供は仕方なくしゃがみこんだり、羽をばたつかせたり、いろんな仕草をして「いらついて」いるようです。
親は、さらにその周りを飛び回り続けています。
親は、もう大きくなった子供に飛んでもらいたいのです。
子供は、待ち続けていましたが、ふと気づくと、少しだけ飛んで、ヨシ原の中に消えました。
子供が小さいときは、親は何度もエサを運んで与えているのですが・・・(参考写真)
「巣に佇(た)ちて葦五位(よしごゐ)の雛(ひな)はあはれなり
蘆(あし)の葉風の影も追ひつつ」
(木俣 修 「昭和萬葉集」)