常陸(ひたち)の北部海岸は、鹿島灘(かしまなだ)の荒波に洗われる風光明媚(ふうこうめいび)な岩礁地帯(がんしょうちたい)で、弘法大師(こうぼうだいし)伝説のある「阿字ヶ浦(あじがうら)」は、本来「ひたちなか市平磯」の海岸付近を指すものだったようです。
この岩礁の点在する海岸沿いをウミアイサのオスとメスが仲良く併走(へいそう)して泳いでします。
メスは羽ばたいたりしていますが、オスはそんなことに頓着(とんちゃく)しないで悠然(ゆうぜん)と泳いでいます。
このウミアイサは亭主関白(ていしゅかんぱく)かもしれません。
ウミアイサのオスは、マガモのオスの配色に似ています。
首の白いリングや上胸部の褐色部などはそっくりですがクチバシはまったく違います。
ウミアイサは、冬期に渡来する長身のカモで、通常は海水域ですごしているようですが内陸部の湖沼で見られることもあります。
カワアイサとよく似ていますが、雄雌ともに頭はボサボサで、クチバシが細長い特徴のあるカモです。
アイサは、漢字では「秋沙」と書き「あきさ」の音変化と言われています。
アイサは、カモ科アイサ属の鳥の総称で、くちばしは細長く、縁が鋸歯(きょし)状。潜水が巧みで、魚を捕食します。
日本では冬鳥ですが、北海道で繁殖するものもあるようです。ウミアイサ・カワアイサ・ミコアイサなどがあるようです。のこぎりばがも。あいさがもとも呼ばれるようです。
仲良く併走するウミアイサは、さすがに海で生活するカモだけに波にも平気でとても楽しそうに泳いでいました。
今年も早いものでもう「節分」になりました。 明日は「立春」です。
「節分や 親子の年の 近うなる」(正岡子規)。
節分には歳の数だけ豆を食べる風習があります。
そんな時、私は死んだ親の歳の数にだんだん近づいてきたのを実感させられますねぇ〜。