なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のヨシの繁みに姿を現したウグイス

いつもは手賀沼遊歩道の斜面林あたりにいて、遠くで囀っているウグイスも、春の訪れとともに、このヨシの繁みに活動の場所を移しているようです。

今の時期は、遊歩道近くで囀りを聴くことができます。

繁みで囀っていたウグイスは、遊歩道からよく見える場所に姿を現しました。

ヨシの茎につかまり全身で囀っていた疲れを癒すように一休みしているようです。

カメラを構えてシャッターを押すと気付かれて逃げられてしまいました。

それでもあまり気にしていないようで今度は近くの桜の花の咲いている木のそばの枝にとまりました。

春のこの時期だけ手賀沼遊歩道でウグイスと遊べる時を持つことができます。

千葉県ではウグイスは準絶滅危惧種に指定されているそうなので、千葉県我孫子市手賀沼遊歩道で毎年見られるのは、ありがたいことなのかもしれません。



「鴬(うぐひす)の、鳴き散らすらむ、春(はる)の花、
         いつしか君と、手折(たを)りかざさむ」

            (万葉集 大伴家持

意訳:ウグイスが鳴いては散らしているでしょう春の花を、いつかあなたと手折って髪飾りにしたいと思います。


「うぐひすの二声(ふたこえ)耳のほとりかな」  (与謝蕪村


「うぐいす、今日は姿見て聞く 」     (荻原井泉水


 江南春望  (杜 牧)         こうなんしゅんぼう  (とぼく)


千里鶯啼いて緑紅に映ず

 せんり うぐいす ないて みどり くれないに えいず

 水村山郭酒旗の風

 すいそん さんかく しゅきの かぜ

 南朝四百八十寺

 なんちょう しひゃくはっしんじ

 多少の楼台煙雨の中

 たしょうの ろうだい えんうの うち


“IT IS THE HOUR”
Lord Byron

It is the hour when from the boughs
The nightingale's high note is heard;
It is the hour -- when lover's vows
Seem sweet in every whisper'd word;
And gentle winds and waters near,
Make music to the lonely ear.
Each flower the dews have lightly wet,
And in the sky the stars are met,
And on the wave is deeper blue,
And on the leaf a browner hue,
And in the Heaven that clear obscure
So softly dark, and darkly pure,
That follows the decline of day

As twilight melts beneath the moon away.