なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

再掲:八月のケリ

今回も以前撮影した「ケリ」の写真を再掲します。


ケリは、ハトほどの大きさのチドリです。

とても警戒心が強く、近くで撮影することが難しい野鳥です。

日本では本州中部以北の一部で繁殖し、北部のものは冬は暖地へ移動するそうで、関東付近では、秋から冬に群れでよく見かけますが、局地的で夏場に単独で見ることもあります。

この写真では黒く見えますが、黄色く長い足と赤い目が特徴で、飛ぶと翼の先が黒いのが目立ちます。「キリッ、キリッ」と鋭く鳴き、この声が名の由来となっているそうです。

この写真は稲敷市で8月に撮影されました。


「国巡る あとり・かま・けり 行き廻り 帰り来までに 斎(いは)ひてまたね」

万葉集(よみびと知らず)


意訳:季節にのって行き巡(めぐ)るアトリや鴨やケリのように私も国々を廻って必ず戻ってくるので、あたりを清め、身を慎んで待っていておくれ。