なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ドラミングを繰りかえすコゲラ

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    上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 

11月29日の手賀沼遊歩道のコゲラです。

啄木鳥が木をつつく行為を「ドラミング」といいます。その最大の理由は、木の中の昆虫を食べるためです。昆虫のなかには非常に小さなものもいて、それらからできるだけ多くの栄養源を確保するためには、木をつつく回数を増やして摂取量を増やさなければなりません。小さな米をひと粒ずつ食べているようなもので、なるべく素早くつつく必要があるのです。

このコゲラも何度も繰り返してドラミングをしていました。

小さな枝には小さな虫しかいないのでしょうね⁉️。

啄木鳥は頚うちふりて寒木に 山口誓子

 

喫茶去

訃報 旧ソ連ラトビア出身の世界的指揮者、マリス・ヤンソンスさんが11月30日、サンクトペテルブルクの自宅で死去しました。76歳だったそうです。首席指揮者を務める独バイエルン放送交響楽団が12月1日、発表しました。このブログを書く1時間前のニュースです。

明日、ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団のべートーヴェン交響曲全集から第九を聴くことにしますが本日は、

トスカニーニの第九を聴く(ベートーヴェン第9オープンリール・テープ復刻盤)ことにしました。

トスカニーニのオリジナル・モノラルによるオープンリール・テープは中古市場でも非常に珍しいものですが、その中でもベートーヴェン交響曲第9番『合唱』(EC-52)は特に入手難として知られています。しかし、2014年になって幻化していたテープが入手され、音楽評論家の平林直哉氏によりCD 化されました。

このCD の録音は、素晴らしく、私は、トスカニーニの第九のCD は、20枚以上持っていますが、そのどれよりも録音が優れていて他の指揮者の演奏のどれよりも私は好きです。(第九のCD は、80枚以上は持っている中で)

その次に好きなのは、小澤征爾 サイトウキネンの第九です。フルトヴェングラーもいいですが⋅⋅⋅エーリッヒ・クライバー、ウィーンもお気に入りです。モントゥ、ロンドンの第九もヨッフム、コンセントヘボウもと第九が好きなので数えあけたら切りがありません。

【収録情報】
ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

アイリーン・ファーレル(ソプラノ)
ナン・メリマン(メゾ・ソプラノ)
ジャン・ピアース(テノール
ノーマン・スコット( バス)
ロバート・ショウ合唱団(合唱指揮:ロバート・ショウ
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

録音時期:1952年3月31日、4月1日
録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
録音方式:モノラル(セッション)
使用音源:RCA (U.S.A.) EC-52(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)

12月1日に大好きなトスカニーニの第九を聴きました。大満足です。

付記 

ヤンソンスさんのお父さんのアルビド・ヤンソンスシューベルトの未完成交響曲を私の高校時代によく聴きました。お子さんのマリス ・ヤンソンス指揮のべートーヴェン交響曲全集もいい録音で素晴らしい演奏です。

マリスさんは、心臓が悪かったそうなので早逝したのかも知れません。ご冥福をお祈りします。

西陽を背にしてコゲラ飛ぶ

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   上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

 

今年も師走となりました。

その2日前の11月29日の手賀沼遊歩道の木立の間をコゲラのオスが餌を求めて飛び回っています。コゲラのオスの後頭部には、赤い羽毛があります)

釣瓶落としの太陽の西陽を受けて明るい今のうちに今日最後の食事を捕ろうと懸命のようです。木々を巡って木の枝をつつき虫を追い出します。

このコゲラは、大忙しで近くにいる私の存在にも無関心です。

コゲラも年越しの準備が大変なんですね‼️

啄木鳥きつつきや落葉をいそぐ牧の木々 水原秋桜子

手賀沼遊歩道の疎林のツグミ

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   上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

11月29日晴れの手賀沼遊歩道。釣瓶落としの西陽にあたるツグミです。名前の由来は、夏になると(口をつぐんで)鳴かなくなるからという説もあります。

繁殖地のロシアから渡ってくるツグミは、飛来当初の10月には山や林に多くいます。

庭のカキが熟す11月ごろからは身近でもよく見かけるようになり、枝先で木の実を食べているようです。

年明け以降、しばしば地面に降りるようになるのは、樹上の実がなくなってくることが一因だと思われます。今は枝の上ですが、そのうち地面で見かけるようになる筈です。

カンムリカイツブリとカイツブリ

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  上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

11月25日に カンムリカイツブリらしいカンムリカイツブリと同じ場所の手賀沼曙橋にいたカイツブリです。写真では、鳥の大きさが、逆になっていますのでご注意下さい。

カイツブリは、地元では一年中見かける野鳥で我孫子市白山中学校の校歌にも鳰の浮巣におのうきすが歌われています。

鳰の浮巣 におのうきす、湖などに浮作った「 かいつぶり」の巣のこと。葦や水草を集めて作り、葦の茎 などにからめて漂わないようにしてある。雌雄交互に抱卵し、雛がかえってからもしばら く巣に留まる。

我孫子市立白山中学校校歌

作詞  加瀬 完作曲  大和 淳二

一、鳰の浮巣に 影さして
  茜に 映ゆる 富士ヶ嶺や
  明るく 清く 美しき
  純乎志操の いさおしを
  励むや 我ら 師と友と
  あぁ 白山中学校

 凩の暮れかゝりけり鳰の海   正岡子規

手賀沼曙橋付近のカイツブリ

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 上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

11月25日午後の曙橋付近のカイツブリです。

 地元では「むぐちょ」呼ばれています。水の中にもぐるのが得意で、小魚やエビを食べています。

かくれけり師走の海のかいつぶり
芭蕉 「色彩原」

手賀沼上空を集団飛行するカワウ

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 上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

11月25日午後、手賀沼上空をカワウが飛んでいました。

カワウは、雁のかぎ状の集団飛行を思わせるようにV字形を描きながら、かなり高度の高い空中を集団飛行するようです。

この日も2~30羽のカワウが雁行のような飛び方をしていました。

手賀沼曙橋付近のカンムリカイツブリ

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 上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。

11月25日午後夕暮れのような雲り空。手賀沼曙橋付近でカンムリカイツブリが水に潜って漁をしていました。

曙橋からは、手賀沼の中央付近で観察出来るのでかなり近くでカンムリカイツブリを撮影することが出来ます。

カンムリカイツブリは、近年、数が増加しているそうです。

手賀沼では多くは、冬鳥のカンムリカイツブリですが、時々夏にも見かけたとの情報もあるようです。ひょっとしたら繁殖しているかも知れないですね。

でも、かってはカンムリカイツブリの冠羽が装飾になるために乱獲され絶滅しそうになって、その保全のために19世紀の英国で鳥類保護活動が始まったこともあったそうなので油断大敵かもしれません。