なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

カニを食べるホウロクシギ

シギ・チドリの仲間は、毎年春と秋に繁殖地や越冬地を往復する何千キロもの長い旅をします。旅の途中で、日本の干潟で食べ物を採ったり休息をしたりします。ホウロクシギ旅鳥として日本にやってきます。

日曜日の午前中、谷津干潟の水辺を、ホウロクシギが、餌(えさ)をさがしながら、歩き回っていました。

ホウロクシギは、ふと、立ち止まり、長いくちばしを水に突っ込みました。くちばしにカニを捕らえています。長いくちばしの先から中ほどまでカニを運んでいます。カニは必死にあばれます。少してこずりましたが、一気に呑(の)み込んでしまいました。同じような動作を何回もおこなって、いくつものカニを食べました。

満腹になったのか?向きを変えて、飛び去りました。

ホウロクシギは、環境省レッドデータブックの絶滅危惧2類に指定されている貴重なシギです。干潟などの減少による生活環境の変化が「最大クラスの大型シギ」の生存をおびやかしているようです。

毎年のように谷津干潟にやってくるホウロクシギ。来年も来てくれることをお祈りしたい気持ちでいっぱいです。