なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

大きな虫をフライング・キャッチして呑み込めなくて困るオオヨシキリ

河原の葭原のあちこちででオオヨシキりが盛大に囀(さえず)っています。

大きな虫をフライング・キャッチしたオオヨシキリが飛んできて葦にとまりました。

少し大きすぎたのか、呑み込めないで苦労しています。

飲み込もうと必死に頑張って、時間をかけてようやく呑み込みました。

食べ終わると、次の場所に移動して囀り始めました。

大忙しのオオヨシキりです。




参考:先年7月に撮ったオオヨシキリ




閑話休題プラハの春音楽祭ライヴ、ロストロポーヴィチ「バッハの無伴奏チェロ組曲全曲」


バッハの無伴奏チェロ組曲全曲は、私の大好きな曲のひとつです。

このCDは。多くの名盤が存在します。

古くは。元祖パブロ・カザルスの演奏であり、チェロの貴公子と言われたピエール・フルニエ、コダーイ無伴奏で松脂が飛び散ると言われたヤーノシュ・シュタルケルなどの演奏です。

これらのCDは、全部持っていますし、どの演奏も素晴らしいのですが、気楽によく聴くのは、カザルスの弟子のモーリス・ジャンドロンのCDです。このCDは、それほど評価の高い演奏ではないのですが、ジャントロンのチェロは、温かみのある演奏で私には、親しみがもてるのです。

チェロ演奏の大家ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの「バッハの無伴奏チェロ組曲全曲」は、1990年代にステレオで発売されていたのですが、当時の音楽評論家の批評が、「期待はずれ」と酷評されていたので買いませんでした。

しかし、最近、ネット通販の「アマゾン」が廉価で「若いころのロストロポーヴィチ演奏の輸入盤」の予約販売をしていたので、ロストロポーヴィチの「バッハの無伴奏チェロ組曲全曲」が聴きたくて、

ロストロポーヴィチ/レジェンダリー・レコーディングス(10CD)」

を予約購入してみました。

このCDは、10枚組でロストロポーヴィチが、1950年から60年にかけて録音された音源からのコレクションです。

その宣伝の内容説明によれば、


ロストロポーヴィチは当時まだ23歳から33歳という若さですが、23歳までにソ連ハンガリーチェコのコンクールで優勝し、24歳のときには、バッハ無伴奏チェロ組曲の演奏によってスターリン賞を受賞、29歳でモスクワ音楽院教授に就任するなど、天才アーティストとしてすでに破格の待遇を受けていました。それゆえ西側にも自由に往き来することが可能で、早くからメジャー・レーベルにもレコーディングをおこなっており、作曲されたばかりのショスタコーヴィチのチェロ協奏曲をオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団との共演で初録音するといったこともおこなっていました。当セットの収録音源は、1955年にプラハで録音されたバッハの無伴奏チェロ組曲と、1959年にフィラデルフィアで録音されたオーマンディとのショスタコーヴィチ以外メロディア・レーベルで録音されたものとなっています。(HMV)」

と記されています。


ようやくこのCDが手元に届いたので、早速、10枚組の7枚目、8枚目に収録されているロストロポーヴィチの「バッハの無伴奏チェロ組曲全曲」(2CD)を聴いてみました。

さすがに、当時27歳のロストロポーヴィチの演奏で、若さと覇気にあふれ、技巧の冴えも抜群で、6曲一気に聴いてしまいました。ライブからか最初の1、2番は少し緊張ぎみですが3、4、5、6番どれも素敵な演奏です。

モノラルですが、放送局録音のCDなので、とてもいい録音で聴きやすく、ライブなのに観客の咳払いも少なくて拍手がなければスタジオ録音かと思うほど良好な録音でした。

ロストロポーヴィチの若いころの「バッハの無伴奏チェロ組曲全曲」を聴くことができて、とても嬉しい時間を過ごすことができました。

今でも、彼の晩年のステレオ盤は、持っていませんが、モノラルですが、このCDは、なかなかいいと思います。

今後の愛聴盤となりそうな気がします。


【収録情報】
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲(全6曲)BWV1007-1012

 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)

 録音時期:1955年5月26,27日
 録音場所:プラハ、ルドルフィヌム
 録音方式:モノラル(第10回プラハの春音楽祭ライヴ)