なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

干潟のキョウジョシギ

変わった名前のキョウジョシギは、夏羽の華やかな模様から京都の女性「京女」にたとえたという説と鳴き声「ギョギョギョ」や「キョキョキョ」から「京女 京女」と聴きなしたという説があるようです。今日も「ギョギョギョ」と鳴きながら貝殻をひっくりかえし…

ハマシギとオオソリハシシギ

ハマシギが鳴いています。干潟の地上でピー、飛び立つとピロロロロと呼び合って群れをつくって旋回します。その集団の中に大きなオオソリハシシギも一緒に飛んでいます。よくぶつからないものだと感心します。地上でもこのシギたちは、仲良く餌をさがしてい…

干潟のメダイチドリ

春の渡りのメダイチドリは、夏羽になっていて、胸に赤味の強い褐色のバンドがとても綺麗です。干潟をチョコマカと動き回って餌を探しています。シロチドリより少し大きめです。

干潟のオオソリハシシシギ

最近の干潟では、大型のシギが減って来たといわれていますが、オオソリハシシギは、干潟で比較的良く見かける大型のシギです。夏羽は、頭部から腹面にかけて赤褐色でなかなか綺麗です。嘴がほとんど見えなくなるほど泥に深く突き刺して餌を探しています。

三番瀬のミヤコドリ

三番瀬は、3.11東北大地震以来閉鎖され、ようやく4月20日解禁になりました。久しぶりに三番瀬のミヤコドリに会うことができました。万葉集や伊勢物語に出てくる]「みやこどり」は、昔からユリカモメかミヤコドリか論争されてきたようですが、伊勢物語のミ…

残っているアメリカコガモ

コガモは、例年、遅くまで残っています。亜種のアメリカコガモもコガモと一緒に残っていました。水面のすぐ下に嘴を入れて、前進しながら餌を食べます。何度も何度も繰り返して頻りに食べています。渡りの準備に入っているのでしょうか? 来年も来てくれます…

羽ばたくエジプトガン

エジプトガンがこの公園に現れて数年が経ちます。今ではこの公園の主のように君臨しています。久しぶりに公園を訪れてみると、1羽の鳥もいないので不思議に思っていると、ブンブンと音をたてて電動草刈り機が稼働しています。草刈り作業が終わるとすぐに、…

囀るヒバリ

春のシンボルとしてのヒバリは、皆良く知っていますが、その姿を見ている人は、以外に少ないようです。ヒバリの囀りは、多くは、空中なのですが、地上でも土くれなどにとまって、囀ります。今回も、ふわりと土くれに飛びおりてしきりに囀りはじめました。全…

サシバ鳴く

サヒバがよく鳴いています。ピューイ、ピューイよくとおる声です。低空飛行して、鉄棒の上にとまぅて鳴きました。「野鳥の名前」図鑑によれば、この鷹の語源は、「立ち上がる」「一定の方向に直線的に運動する」という意味の「さし」に、「鳥」を意味する「…

雉が鳴く

あちこちで雉が高らかに鳴いています。「春の野にあさる 雉 ( きぎし ) の妻恋ひに 己 ( おの ) があたりを人に知れつつ」 ( 大伴家持) 雉の鳴く声で、居場所がすぐに分かります。「ほろうち」も始めました。 春もようやく深まってきましたが、いまだ、寒…

懐かしい「れんげ草}

子供の頃、家の近くの田圃は、春になると綺麗なレンゲ畑になって春の風物詩を醸し出していました。が、いつのまにかレンゲ畑を見かけなくなって、「れんげ草」の記憶は、忘却の彼方に消えて行きました。 手賀沼遊歩道の近くで「レンゲ畑」を見つけました。消…

若葉とサシバ

今年も里山の鷹サシバが帰ってきました。雌雄3羽、ピィユィー・ピィユィーと甲高い声で鳴きながら飛んでいました。そのうちの一羽が新緑の木にとまりました。この周辺の田圃は、田植のための水を張り始めたので、そこにカエルが出てきます。田圃は、カエル…

手賀沼遊歩道のツグミ

手賀沼遊歩道のツグミたちも、そろそろ帰り支度の相談をし始めたようです。活発に動き回って懸命に餌を漁っています。脂肪をいっぱい体につけてこれを燃やしながら、海を渡ろうとしています。頑張って目的地に飛んで、来冬また来てほしいですね。

綺麗なシマアジ

魚のような名前の鴨の「シマアジ」は、春と秋に日本を訪れる旅鳥です。我孫子周辺でも時々見かけますが、いつも警戒心が強くて、歩いて近付くと、気付かれて、飛ばれてしまいます。だから、私の今までに撮ったシマアジの写真は、羽ばたいているか、飛んでい…

夏羽のオオジュリン

手賀沼遊歩道で夏羽のオオジュリンを見つけました。まだ、冬羽のオオジュリンが多い中に一羽だけ頭の黒い夏羽の子がいました。夏羽の子がだんだん増えてくる頃ですが、そろそろ北に帰る頃にもなりますので、いまいる冬羽のオオジュリンの全部が、夏羽になる…

手賀沼遊歩道の春

歌舞伎の名場面「南禅寺の山門」で、石川五右衛門の名台詞、「絶景かな、絶景かな。春の眺めは価(あたい)千金とは、小(ちい)せえ小せえ、この五右衛門の目から見れば、価万両、万々両。日も西山に傾きて、雲とたなびく桜花、あかね輝くこの風情、はて麗…

春のアリスイ

アリスイ(蟻吸)は、、キツツキの仲間ですが、小さな目と長い舌,古代の鳥のような独特な模様のボディを持ったユニークな野鳥です。独特の雰囲気を持つアリスイは、なかなか人気者です。冬鳥なのですが、帰るのは遅くて、春になっても見ることができます。今日…

藪の中のウグイス

藪の中から鶯がこちらを見ています。ホーホケキョと綺麗な声で囀りながら、なかなか姿を現しません。春の歌声を残して姿を消しました。 「鶯や柳のうしろ藪の前」(松尾芭蕉)

魚を捕るカワセミ

春になってカワセミも繁殖の時期を迎えています。いくつかのカップルも誕生しているようです。この雄のカワセミは、まだ独身なのですが、栄養をつけようとしているのか、魚とりに余念がないようです。飛びこんで、魚を咥えて止まり木にとまりました。すこし…

囀るオガワコマドリ

オガワコマドリが囀っています。綺麗な鳴き声です。ピィル、ピィリ、ピィル、ピヒーンと尻上がりに鳴いています。この鳥の名前は、夭折した小川氏採集の山科鳥研への寄贈標本より命名されたそうです。数年前に撮影したオガワコマドリは、夏羽になる少し前だ…

イラガの繭とコイカル

イラガの繭を求めてコイカルが、枝から枝に飛び移ります。見つけたら食べやすいように嘴で枝を折ったりしてイラガの繭を露出させて、かぶりつきます。イラガの繭は、卵状の殻で強靭なコイカルの嘴でも容易には、割れません。内部からの衝撃で簡単に殻の先端…

桜とコイカル

日曜日は、風もなく暖かい一日になりました。遊歩道のコイカルが、咲き始めの桜のつぼみを食べにやってきました。枝から枝に飛び移りながら、懸命に食べています。この時期のご馳走なのでしょうか?人はお花見でご馳走を食べますが、コイカルは、「花より団…

春昼のオオジュリン

最近、手賀沼遊歩道でオオジュリンに、毎日会うことができるようになりました。葦の茎の皮を強靭な嘴で引き裂いて、中の虫を食べます。この鳥が、沢山群れていますと茎を引き裂く音が、パチ・パチと音をたてます。冬の手賀沼遊歩道の風物詩でしたか、近年は…

手賀沼遊歩道の桜と蝶を捕るモズ

遊歩道の桜が咲き始めました。モズも蝶を捕るようになってきました。「春寒し水田の上の根なし雲」(河東碧梧桐)

手賀沼遊歩道のバン

先日掲載した手賀沼遊歩道のクイナのいた茂みに、バンも姿を現しました。バンもクイナも同じクイナ科なので、同じような場所が好みなのかもしれません。昔は、オオバンとバンを会わせて鷭(ばん)と言って、江戸時代には、バンのことを小鷭(こばん)と呼び…

木の芽時のウグイス

木の芽時のウグイスが、ふわふわと浮かれて現れました。春うらら・・・。有名な漢詩 「江南春望」を思い出しました。 江南春望 (杜 牧) こうなんしゅんぼう (とぼく) 千里鶯啼いて緑紅に映ず せんり うぐいす ないて みどり くれないに えいず 水村山郭…

手賀沼遊歩道のクイナ

クイナ科の鳥たちで手賀沼で見られるのは、オオバン、バン、クイナです。ヒクイナは、手賀沼では、見たことはありません。歌に詠まれるクイナは、ヒクイナで、その鳴き声が、戸を叩く音に聞こえることでよく詠まれたようです。昔は、クイナとヒクイナとを区…

手賀沼遊歩道のアリスイ

アリスイは「ジンクス」の語源です。ギリシャ語でJynx Torquiallaと呼ばれ、霊界と現世とを行き来しており、首が180度回転して威嚇することから、不気味な鳥として、魔術の道具に使われ、縁起でもないことがJynxとなり、英語ではJinxになったそうです。で…

早春のベニマシコ

秋から冬にかけて見られる赤い鳥ベニマシコですが、今年の冬は、例年に比べて数が、極端に少なく、なかなか撮影できませんでした。今年も早春となって、冬鳥が帰還する頃なので、「もう今年は撮影できない。」と思っていましたが、幸運に恵まれて、綺麗な雄…

手賀沼遊歩道の雉

手賀沼遊歩道の雉は、日当たりのよい畑の斜面の草叢の歩きながら餌を探しをしていました。長い尾をひきづりながら。「雉子の尾のやさしくさはる菫かな」(秋色)(注)秋色(しゅうしき)は、江戸中期の人で、上野の秋色桜で有名な女流俳人です。)