夏の昼下がり、セミがあちこちで鳴いています。我が世の春と激しく鳴いています。
「松風の 絶へ間を蝉の しぐれかな 」(夏目漱石)
少し大きめの鳥が、木陰の茂みに飛び込んでいくのが見えました。
近くのセミの声が消えました。
その茂みから、何かを咥えた鳥が飛び出してきました。セミを咥えたヒヨドリです。
木にとまって鳴いていたセミを捕らえて、飛び出してきたようです。
先ほど前まで元気に鳴いていたセミも、もうすぐ、この世から消え去ることでしょう。
こんな場所でも、「無常」を感じます。
「パンタ・レイpanta rei」(万物は流転する)
ヘラクレイトス