なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

櫻とヒヨドリ

手賀沼遊歩道の桜の木に見栄えの良い鳥がきてくれるのを期待しているのですが、そんな淡い期待は簡単に裏切られてしまうもので、今回は、いつもいるヒヨドリがやってきました。

鳥を差別すべきでないことは分かってはいても少し残念な気がしてしまいます。

でも、このヒヨドリは気分よさそうに♪歌い始めました!

この季節は、ヒヨドリも楽しみにしているのかもしれません。

わりに綺麗な声で鳴いています。

ヒヨドリでも、せっかく近くに来て鳴いているので、撮影することにしました。








閑話休題 ーアインシュタイン命名のピアノ協奏曲<ジュノーム>



モーツァルトザルツブルク時代を代表するピアノ協奏曲として名高いK.271は、ジュノーム協奏曲として知られています。

ジュノームの愛称は、1777年1月ザルツブルクを訪れた演奏旅行中のフランスの女流ピアノ奏者ジュノームのために作曲されたことによるものだそうです。

今日は

モーツァルト「ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271<ジュノーム>」
マレイ・ペライア(p)マレイ・ペライア指揮イギリス室内管弦楽団
SONY CLASSICAL 1976年の録音)

のCDで聴いてみました。


この曲は冒頭が素敵で、オーケストラと独奏ピアノが会話を始める華やかなところがとても気に入っています。

このCDは、マレイ・ペライアの若いころの清楚で美しい「ピアノ」と「弾き振り」のイギリス室内管弦楽団との調和がとても華やかで、ステレオ録音もとてもいい音で録音されています。

この作品に「ジュノーム」という愛称をつけたのは第3版のケッヘル番号の改訂を行ったアインシュタインであり、第2版までのケッヘル番号まではその様な愛称がなかったことも知られているそうです。

アインシュタインは、ジュノームについて、名前の記載だけでそれ以外は何も示していないそうで、この女流ピアノ奏者の「ジュノーム」は、どんな人か?長い間、謎とされてきたとのことです。

ところが、2004年3月11日のニューヨークタイムズ(NYT)で「ジュノームの身元発見」の記事が掲載されたそうです。

この記事によればローレンツという研究者がウィーンで発見したとのことで、パリの舞踏家ジャン・ジョルジュ・ノヴェールの娘で ヴィクトワール・ジュナミー(Victoire Jenamy)さんという人のようです。

ジュナミーさんのピアノの腕前は、相当お上手だったようで、この協奏曲の冒頭が、いきなりオーケストラとピアノの掛け合いから始まるような斬新な着想は、この人の演奏からモーツァルトがインスピレーションを得たといわれています。

ジュノームとはジュナミーさんだったのですが、この人が美女だったかどうかは分かっていませんが、この曲が献呈されているのですから、かなり素晴らしい演奏家だったと思われます。

モーツァルト「ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271<ジュノーム>」は、 櫻の花の季節に聴くのにふさわしい、明るく華やかな曲です。

この曲を聴くと「爽やかな春の風が吹きけていくような」いい気分になります!!