なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

魚を捕らえる手賀沼のミサゴ

天高し、秋晴れの上天気、手賀沼・上沼の「魚を常食とする鷹(たか)」ミサゴは、今日も、沼の餌場(えさば)で、魚を狙(ねら)っています。

朝の6時半ころから、このミサゴは、まだ、魚を捕らえていないようです。もう、9時半を過ぎているのに、腹ペコ状態です。

何度も湖面に飛び込むのですが、魚に察知されるのか、失敗続きです。何度も仕切り直していましたが、ついにこの場所での漁(りょう)を諦(あきら)めたのか、この場所から姿を消しました。

でも、ミサゴは、どこか別な場所で、頑張っていたようで、魚を捕らえて戻ってきました。

ミサゴのいつも食事をする杭で、足に魚をつかんで、あばれる魚の動きをとめています。魚も動かなくなったのか、両足の指でしっかり固定して食べ始まました。ようやく今日の朝食を食べることができました。



肥前国平戸藩第9代藩主の松浦静山(まつらせいざん)によって書かれた随筆集「甲子夜話(かっしやわ)」に

「みさごは、とっておいた魚を積んでおいてエサとするが、その魚は、自然の酸味があっておいしい。これをみさごずしという。」

とあるそうですが、毎日、必死に魚を捕っているミサゴをみていると、魚を蓄えるほどの余裕はないように思います。


ちょっとウソっぽい話ですが、昔の人は、面白い話を作るゆとりがあったのですねぇ〜。



もっと昔の「万葉集」に有名な求婚の歌があります。


「みさご居る 磯廻(いそみ)に生(お)ふる 名告藻(なのりそ)の
                      名はのらしてよ 親は知るとも」

「みさご居る 荒磯(ありそ)に生(お)ふる 名告藻(なのりそ)の
                   よし名は告らせ 親は知るとも 」 (万葉集


この歌のみさごの原文は、「三佐呉」です。

この歌では、ミサゴそのものは、詠まれていません。でも、ミサゴは、そんな昔でも「水中の魚を探(さぐ)る鳥」として、よく知られた鳥だったのですね。

  




撮影機材 (手持ち撮影)

オリンパス ミラーレス一眼

1.OM−E E−M1ボディ (パワーバッテリー・ホルダー HLD−7付)

2.レンズ  M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II